試合後、井端監督(左)にウイニングボールを渡すオリックス・紅林弘太郎

　侍ジャパンが23日の「プレミア12」台湾戦（東京ドーム）に9―6で勝利。計10安打の猛攻でスーパーラウンド3戦全勝、開幕から無傷の8連勝とした。 　異例の事態からプレーボールを迎えた。この日の昼に行われた試合で米国がベネズエラに勝利したことにより、夜の試合を迎える前に台湾の決勝進出が決定。台湾サイドはこの日の日本戦で先発予定だったエース格・林昱珉投手を翌24日の決勝戦でスライド登板させるべく、規定による3000ドルの罰金覚悟で、先発投手を陳柏清投手に変更する前代未聞のスタートとなった。 　両チームともに消化試合として臨んだスーパーラウンド最終戦。日本代表は代役登板となった台湾の先発投手を村林（楽天）の初回先頭打者弾などから一挙4点の猛攻でKOすると、その後も得点を量産。日本の先発・早川（楽天）が珍しく制球を乱して5回途中3失点、7四球で降板となり、一時は1点差にまで詰め寄られる場面もあったが、中盤以降もリードを広げ続け、勝利を確かなものとした。 　井端監督は「難しい試合だったんですけど、初回の4点が非常に大きかったですし、（中盤以降に）また突き放せたというのは、非常に試合を楽にしたのかなと思います」と打線の奮起を称賛した。 　翌日の大一番に向けても「明日は内容じゃないと思いますので、結果だけにこだわってやっていく。これだけ連戦が続いている中で、選手が非常によく頑張ってくれているので、あと1試合ですけど、何とか勝ちたいなと思います」と優勝を誓った。