アルファタウリ代表「ユウキは難しい状況からよくポイントを取ってくれた」スペインGP10位入賞、角田裕毅に賛辞の言葉|F1
アルファタウリのフランツ・トスト代表が、2022年第6戦スペインGPを終え、同レースで10位入賞を果たした角田裕毅について、賛辞のコメントを発している。 角田は決勝で13番グリッドからのスタートとなり、トラック上でダニエル・リカルドを抜いてポジションを上げていく。タイヤの消耗が激しいコンディションであることから3度のピットストップを介して粘りの走りを見せ、大きなミスもなく10位でフィニッシュを果たした。これで角田は第1戦バーレーンGP、第4戦エミリア・ロマーニャGPに続き、今季3度目の入賞を果たしている。 今季のポイント数でも角田は11ポイントに伸ばし、僚友ピエール・ガスリーは6ポイントのまま。入賞回数でも角田3度、ガスリー2度と、2年目の日本人ドライバーはチーム内でも存在感を示している。 トスト代表は「本当にとてもタフなレースだった。ユウキはよくやってくれたよ」と述べ、教え子の日本人ドライバーを労った。チームの公式メディアがその言葉を伝えている。 「まず第一に、レッドブルが素晴らしい1-2フィニッシュを果たした。チャンピオンシップでも彼らはトップに立ったし、その戦いぶりを祝福したい」 「我々アルファタウリにとっては、とても難しい週末になった。マシンの改善には苦労したね。リア、特にタイヤのデグラデーションには悩まされたよ。予選では良いパフォーマンスを発揮できなかったし、P13とP14になった」 「決勝では幸いにもスタートが良く、ユウキがP11、ピエールがP12でオープニングラップを終えた。ソフトで最初のレースペースを見つつ、消耗が激しいことを見越してすぐさま3ストップ作戦を取ることに決めた。ユウキはミディアムに変更し、タイヤのパフォーマンスを引き出すのに苦労したようだ。それで(フェルナンド)アロンソに先行されてしまったね」 「予選で難しい状況だったにもかかわらず、ユウキはよく1ポイントを取ってくれた。今週末の流れを考えると、とても大きな成果だったと思う。データ面でも得るものがあった」 「一方でピエールはリアが不安定な状況で苦しみ、ポイント争いに加わることができなかった。それと、彼は最初のラップでフロントウイングにダメージを負い、マシンのパフォーマンスにも影響があったみたいだ」 トスト代表は「ブタペスト(ハンガリーGP)のような高温でのレースコンディションはこの後もあるだろうから、そのためにも今回のデータをしっかり分析する必要がある。まずは次のモナコへ向けて、いい形で臨みたい」と続け、今回のレースデータが今後の糧になるはずだと強調した。