「資産の半分は投資に」元乃木坂46のプロ雀士「中田花奈」が明かす意外な「ポートフォリオの全貌」
あくまでも不労所得
このような短期取引によって得た“余剰資金”で、NISAも活用しながら、投資信託を積み立て購入しています。「成長投資枠」を使って購入した分も合わせれば、保有している投信は20種類くらいになるでしょうか。投信については海外のインデックスファンドが中心で、いわゆる「オルカン」や「S&P500」などの定番商品に加え、インド株指数の商品も買っています。やはりインドはまだ人口増加の余地が大きいし、イノベーションが盛んな国でもある。何より世界の第一線で活躍する「IT人材」が豊富なことに大きな可能性を感じ、期待しているところです。 「インド株」といえば、値動きが激しく、リスキーと見る人もいるかもしれません。ただ私の場合、そもそも投資信託は短期取引で得た利益の範囲内でしか購入していないので、自分なりにきちんとリスクヘッジはしています。 こうして、どの方向に投資するにしても自然とバランスをとろうとしているのは、麻雀の打ち方にも通ずる私の気質なのかもしれませんね。投資はあくまでも不労所得で、「一発当ててやろう」なんて思っていない。本当に「貯金が勝手に増えてたら嬉しいよね」くらいの感覚なんです。 だからこそ、ライト層の私でも着実に利益を積み上げてこられたと思っています。8月に株価が暴落した際も、幸い大きな影響は受けずに済みました。 とは言いつつも、雀士もタレント業も不安定な仕事。いつか株で大儲けして、「FIRE」する未来に憧れてしまう自分もいるんですけどね。 〈第2回の記事【未だ負け越しは無し…元アイドルのMリーガー「中田花奈」が「バフェット流」で注目する投資先とは】では、中田氏が近年取り入れているという「バフェット流」の投資術に加え、投資によって得た金銭以外の“リターン”、そしてアイドル時代と比較した現在の生活ぶりについて紹介している〉 中田 花奈(なかだ かな) 1994年生まれ。乃木坂46の元メンバー。2020年に約9年間在籍した同グループから卒業し、翌年に麻雀カフェ「chun.」を自己資金で開業。現在は麻雀プロチーム「BEAST X」の一員として「Mリーグ」に出場中。共著に『「バフェットの投資術」を学んだら、生き方まで変わった話。』(PHP研究所)。 デイリー新潮編集部
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