ジャン=マルク・ヴァレ監督の2005年の作品『C.R.A.Z.Y.』が7月29日公開 日本版ポスターも
2021年12月25日に亡くなったジャン=マルク・ヴァレ監督作『C.R.A.Z.Y.』が7月29日より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにてロードショーされることが決定した。 【写真】デヴィッド・ボウイの真似をする主人公の青年 本作は、アカデミー賞3部門受賞の『ダラス・バイヤーズクラブ』、ヴァネッサ・パラディ主演の『カフェ・ド・フロール』などを手がけてきたヴァレ監督が2005年に発表した作品。シャルル・アズナヴール、デヴィッド・ボウイ、ローリング・ストーンズらの時代を彩る楽曲とともに、保守的な家庭で育った青年のアイデンティティ確立までの葛藤と成長を描く。トロント国際映画祭最優秀カナダ映画賞、イリス賞13部門受賞ほか、多くの映画祭で称賛を浴びた。 1960年代の保守的な家庭で、5人兄弟の4男として育ったザック。「特別な子」と呼ばれた彼は、軍で働き音楽を愛する父親と過保護気味の母親、それぞれ文武に秀でた兄2人、問題だらけの次男を観察しながら幼少期を過ごす。やがて思春期に足を踏み入れる1970年代。ザックは自らのアイデンティティと、父親の価値観の間でもがくようになる。 あわせて日本版ポスタービジュアルが公開。横一列に並ぶのは、ボーリュー5人兄弟。個性の異なる5人を見守るように上に佇む両親のうち、母親の真下にいるのが主人公のザック。キリストと同じ12月25日に生まれ、「特別な子」と呼ばれながら、クリスマスのミサへの参加を義務付けられてきた彼の独白がコピーとしてあしらわれている。
リアルサウンド編集部