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介護中断で症状悪化も コロナ禍の現場で模索続く

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時事通信

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、多くの通所介護サービスが中断を余儀なくされた。  サービスと感染予防を両立する明確な解決策は今も見いだせず、介護現場で模索が続いている。  特別養護老人ホーム「レクロス広尾」(東京都渋谷区)では、感染拡大時もデイサービスを継続したが、登録者の6割が通所を自粛した。自宅で過ごす間も体操などを続けるよう呼び掛けたものの、症状悪化が見られた高齢者も出たという。  3月30日から通所を控える90代後半の女性もその1人だ。つえを使えば歩ける状態だったが、外出しない暮らしが続き筋力が低下。5月下旬ごろには車いすに頼るようになった。  現場管理者の小口淳志さん(44)は「仮に2週間体を動かさなければ筋力は落ちる。取り戻すには失ったより長い時間が必要」と懸念する。「密」を防ぐため、一部利用者には通所頻度を減らすよう要請。「感染予防を徹底しながらどうサービスの質を維持するか、いまだ答えが分からない」と話す。  都内の別の特養ホームでは、緊急事態宣言に合わせデイサービスを休止した。施設長の男性(64)によると、職員が休止中に利用者の家を訪ねると「認知症の利用者は落ち着きがなく、家族の負担も限界に近づいていた」と分かり、約2週間で再開に踏み切った。  サービス再開後も自粛する利用者は多く、定員の7割程度での運営が続く。感染予防の観点から安易に増やすことも難しく、施設長は「デイサービスセンターはどこも採算割れしていると思う。薄氷を踏む思いで続けている」と明かす。  具体的な感染防止策や自粛時の対応などは各施設の判断に委ねられ、対応する介護職員の負担も大きい。小口さんは「コロナ前に近い状態で通ってもらうために何ができるか、考えなくてはならない」と自問自答を繰り返している。 

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