日本初のターボエンジン搭載市販車|1981年式セドリック4ドアハードトップ200ターボ ブロアム Vol.1
1981年式セドリック4ドアハードトップ200ターボ ブロアム Vol.1 430セドリックには「日本初のターボエンジン搭載市販車」という称号がある。このクルマの登場からターボ搭載車が爆発的に増え、ネコもしゃくしもターボ搭載という日本独自のクルマ社会が形成される。当時の「ターボ」という言葉には、どんなエンジンもたちまちハイパワーにする魔法のアイテムのようなイメージが付いて回っていた。 ターボエンジンのL20E‐T型直列6気筒SOHCの搭載されたエンジンルーム、オーバーヘッドコンソールなどの詳細【写真5枚】 そんな430セドリックが登場したのは、厳しい排ガス規制による技術の停滞から、次の世代に向けて研究、技術革新されていた1979年。4代目の330セドリックから、この5代目430にフルモデルチェンジされた。2ドアハードトップモデルのラインナップを取りやめ、ボディバリエーションは4ドアハードトップ、4ドアセダン、ワゴン・バンと3タイプとなり、分かりやすいタイプ構成になった。 セドリック&グロリアで最後のL型エンジン搭載車となった430はL28E型直列6気筒SOHC2.8Lを搭載。その後、1979年10月、乗用車としては日本初のディーゼルエンジンのLD28型直列6気筒SOHC2.8L搭載車が追加され、日産初のエンジン集中電子制御システム(ECCS)が採用されるなど、次世代のクルマの核ともなるさまざまな技術が初めて搭載された。 1981年式セドリック4ドアハードトップ200ターボ ブロアム Vol.2に続く 1981年式セドリック4ドアハードトップ200ターボ ブロアム(K430XAT) 全長×全幅×全高(mm) 4690×1690×1410 ホイールベース(mm) 2690 トレッド前/後(mm) 1415/1380 車両重量(kg) 1485 エンジン形式 L20E-T型 エンジン種類 水冷直列6気筒SOHCターボ 総排気量(cc) 1998 ボア×ストローク(mm) 78×69.7 圧縮比 7.6:1 最高出力(ps/rpm) 145/5600 最大トルク(㎏-m/rpm) 21.0/3200 変速比 1速2.842/2速1.542/3速1.000 後退2.400 最終減速比 4.375 ステアリング方式 バリアブルレシオ式パワーステアリング サスペンション 前ダブルウイッシュボーン/後5リンク・リジッド ブレーキ 前ベンチレーテッドディスク/後ディスク タイヤ 185SR14(前後とも) 発売当時価格 293.4万円
Nosweb 編集部