Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

名曲散歩/イモ欽トリオ『ハイスクールララバイ』は欽ちゃんの発明

配信

SmartFLASH

 東京・神田の古いビルの2階。そこには夜な夜な紳士淑女が集まり、うんちくを披露しあう歌謡曲バーがあるという。 今宵も有線から、あの名曲が流れてきた。 お客さん:お、このイントロは、イモ欽トリオの『ハイスクールララバイ』! 松本隆と細野晴臣のゴールデンコンビが作ったテクノポップ歌謡は、あの頃、新しかったよね。 マスター:イモ欽トリオは1981年4月に始まった『欽ドン!良い子悪い子普通の子』(フジテレビ系)のユニットで、番組は出だしから絶好調だった! お客さん:まさにアイドルのような人気だったからね。イントロで顔を叩くパフォーマンスや、エアバンドのような振り付けも楽しかったね。 マスター:あれはレコーディング中に暇だったヨシオ(山口良一)とワルオ(西山浩二)がふざけてやっていたのがベースになったんだって。 マスター:欽ちゃんはテレビの見せ方や手法を次々と発明した人なんだけど、「番組発のユニット」によるレコード発売は欽ちゃんの発明なんだ。 お客さん:確かに、『欽どこ』(テレビ朝日系)からはわらべが。『週刊欽曜日』(TBS系)からは風見しんごがスターになったよね。 マスター:ところで、誰もが見ていた歌番組『ザ・ベストテン』(TBS系)の最高視聴率は1981年9月17日放送の41.9%なんだけど、そのときの1位が『ハイスクールララバイ』だったんだ。 お客さん:へー、ちなみにその週のベストテンは? マスター:10位・近藤真彦『ブルージーンズメモリー』/9位・堀江淳『メモリーグラス』/8位・郷ひろみ『もういちど思春期』/7位・山本譲二『みちのくひとり旅』/6位・石川ひとみ『まちぶせ』/5位・西田敏行『もしもピアノが弾けたなら』/4位・松任谷由実『守ってあげたい』/3位・田原俊彦『悲しみ2ヤング」/2位・松田聖子『白いパラソル』というラインナップだった。 お客さん:名曲揃いだなあ。そりゃ最高視聴率もうなずけるわ。 マスター:で、今度は『ハイスクールララバイ』のヒットでイモ欽の存在を知った人が、『欽ドン』にチャンネルを合わせる相乗効果が生まれ、翌1982年7月には最高視聴率38.8%をマークしたんだ。 お客さん:いまでも、あのお茶の間のシーンが鮮明に目に浮かぶな。  おっ、次の曲は……。 文/安野智彦 『グッド!モーニング』(テレビ朝日系)などを担当する放送作家。神田で「80年代酒場 部室」を開業中(※現在はコロナの影響で当面の間お休み) 参考:山田修爾『ザ・ベストテン』(新潮社)/『昭和40年男Vol.25』(クレタパブリッシング)

【関連記事】