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先がまったく見えないアルゼンチンサッカー。年内の活動再開は不可能か

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footballista

文 Chizuru de Garcia  欧州に続いて南米諸国でも次々とサッカー界の活動が再開する中、依然として先がまったく見えないのがアルゼンチン。6月19日現在、シーズン開幕の予定日どころか、練習をリスタートするまでのガイドラインさえも公表されていない。

「フェーズ4まで再開しない」

 関係者の間では様々な憶測が飛び交っているものの、それらの情報には何の保証も裏付けもなく単なる噂に終わっており、選手たちはすでに丸3カ月もの間、コーチのオンラインによる指導に従いながら黙々と自宅で単独トレーニングを続けるしかない状態が続いている。  そんな中、去る6月16日、AFA(アルゼンチンサッカー協会)のクラウディオ・タピア会長は同組織の公式チャンネルを通じてビデオメッセージを発信し、「アルゼンチン全土がフェーズ4に入るまでサッカーは再開しない」と発表した。  フェーズ4とは、アルゼンチン政府が設置したコロナ感染予防対策の検疫フェーズにおいて、最も厳しい第1フェーズから徐々に緩和される第5フェーズのまでのうち「感染者数倍増に要する日数が25日以上」で「人々の移動が75%まで許可」される段階を指している。  この決断が公表されたことにより、これまで出ていた感染が少ない州でキャンプを行なうアイデアや、すでに感染者数が減少している州のクラブによるトレーニング開始許可申請がすべて却下されたこととなった。  その理由として、タピア会長は「全国にある123のプロサッカークラブのうち59%が(感染者数が増加中の)ブエノスアイレス首都圏にあること、また登録されているおよそ3900人の選手のうち75%が首都圏に滞在していること」から「他の州に感染を広げるわけにはいかない」と説明。トレーニング可能な環境にあるクラブだけに許可を出すことについても「スポーツ的なアドバンテージを与えることはできない」と語っている。

大会形式はいまだ発表されず

 これを受け、一部メディアが感染症専門医などに相談したところ、アルゼンチン全土がフェーズ4に入るのは早くても春先(9月下旬から10月初旬)から初夏(11月から12月)だろう、という見解が多数を占めた。  試合を行うまでには少なくとも2カ月間のトレーニングが必要と考えられていること、またアルゼンチン1部リーグは来年から1月開始の新シーズンがスタートすることを考慮した場合、仮に9月からトレーニングを始めても、11月からクリスマス休暇までの約1カ月半で、24チームによる大会を開催しなければならなくなる。  だが、その場合を想定した大会の形式が発表されることもなければ、トレーニング開始のためのガイドラインさえ定められていない。そこで声を上げたのがリーベルプレートのマルセロ・ガジャルド監督だ。

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