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「地獄でした…」わずか5坪の売り場にオリジナル雑貨! メーカー行脚で鍛えられた「ロフト」社長

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NIKKEI STYLE

《連載》私のリーダー論 ロフト 安藤公基社長(下)

トレンドを反映した売り場づくりで、とがったイメージもある雑貨店ロフト。近年は化粧品を多く扱う小型店や中国・上海への出店など、事業の幅を広げている。安藤公基社長は経営上の重要な決断を下す際、「もし1000人が反対しても、リーダーとしてゴーサインを出す場面もある」と学んだという。「計画は徹底的に詰めた上で、いったんやると決めたら楽しくやるべきだ」と説く。

――これまでリーダーとして下した大きな決断は何でしょう。 「1つは化粧品に特化した小型店『コスメロフト』の出店です。2019年から始めて、現在は3店舗あります。これまでのロフトは大型店の豊富な品ぞろえが特徴だったので、小型店は効率が悪いと考えていました。ただ、今はセルフレジや自動発注システムの技術が上がり、店舗を運営するコストが下がっています。また主力商品の文具に比べ、化粧品は商品単価が高いのです。新型コロナウイルスの影響があった都心店を除いて、売り上げは非常に堅調です。現代は情報があふれ、消費者が情報の波に疲れている側面があることにも気づきました。電子商取引(EC)サイトは便利なのですが、商品数が多くて調べていたらきりがありません。今後も気楽に立ち寄れる、コンパクトな店を作っていきます」 「もう1つは海外事業です。中国でビジネスが好調なのは、衣料品のユニクロや雑貨の無印良品などSPA(製造小売り)業態の会社です。当社のようなセレクトショップでは難しいと思っていましたが、中国で長年店舗を運営しているグループ会社のイトーヨーカ堂から『(運営の支援など手伝えるので)いつでもウエルカム』と声がかかりました。中国では、ロフトが発掘した商品ならニーズが高いということが分かってきました。7月に上海に海外初の直営店を出店しました。今後は成都にも出す予定です」 ――これからの海外展開は。 「まずは中国の地盤を固めます。他のアジア諸国は次のトップにバトンタッチしようと思います。日本は低成長の時代です。新型コロナの影響もあって、小売業を取り巻く環境は大きく変わっていくので、常に新たなビジネスを模索する必要があります。以前、上司だった方から『1000人が反対していても、社長としてやらないといけない時がある』と教わりました。もちろん、悲観的な予想も含めて計画はしっかりと立てます。ただ、決断を下すのはトップです。やると決めたからには面白く、楽観的に進めるべきです」

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