「ゴミ処分」に「年間」でどのくらいの「金額」がかかっているの? 自分の税金が使われているので気になります…。
私たちは、生活する際に何気なくゴミを出していますが、日本が抱えるゴミ問題は日々深刻化しています。家庭ゴミの有料化が進んでいる自治体であっても、ゴミ処理にかかるコストの多くを税金で賄っているのです。 そこで今回は、ゴミの処分に年間でどの程度の金額がかかっているのかを詳しく解説します。年間のゴミの量やゴミを減らすための対策も説明するため、ぜひ参考にしてください。 ▼町内会費の支払いを拒否したら「今後ゴミを捨てるな」と言われた! 本当に従う必要はあるの?
日本のゴミの排出量
環境省は、令和6年3月に令和4年度における全国の一般廃棄物の処理状況をまとめた調査結果を公表しました。ゴミの排出や処理状況は、表1の通りです。
※環境省「一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和4年度)について」を基に筆者作成 年間2200万トンを超えるゴミが一般家庭から排出されており、企業から出る一般廃棄物を含めると、排出されるゴミの量は年間4000万トンと極めて大量です。 なお、東京都にある埋立処分場は、今後数十年しか持たないといわれています。まずは、私たち一人ひとりがゴミを減らすように意識していくことが大切だといえるでしょう。
ゴミ処理費用にかかる税金はいくら?
環境省によると、令和4年度のゴミ処理事業経費は2兆1519億円と、前年度の2兆1449億円を上回る費用がかかっていることが分かります。 また国税庁の資料によれば、令和4年度におけるゴミ処理費用にかかった税金は、国民1人あたり年間約1万9800円であるとのことです。
有料ゴミ化を推進する自治体も
家庭ゴミで使用するゴミ袋の有料化は、多くの自治体で導入されています。 ゴミ袋の有料化は、環境省が打ち出した「廃棄物処理法に基づく基本方針」が大きく関係しているようです。この方針は、廃棄物の排出を極力抑えて、リサイクルや再利用の推進を目指すものだとされています。 指定ゴミ袋を使用するよう求めることで、ゴミの量が把握しやすくなるだけでなく、ゴミの分別を促進し、ゴミの排出量を減らすという大切な目的があります。 また、ゴミ袋を再利用しやすいように設計することで、自治体におけるリサイクルシステムにも大きく貢献している場合もあるようです。
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