駒澤大学高等学校、終了間際の及川大貴のV弾で劇的勝利!早実はあと一歩及ばず
10月18日、 第99回全国高校サッカー選手権大会の東京2次予選が開催。2次予選Aブロック2回戦、早稲田実業対駒澤大学高等学校のカードは終了間際にゴールを奪った駒澤大学高等学校が1-0で苦しみながら勝利し、準々決勝進出を決めた。 【フォトギャラリー】早稲田実業 vs 駒澤大学高等学校 早稲田実業は9番石田有人がターゲットマンとして前線に張り、8番中田圭一郎、10番木原爽汰、7番戸坂修人などテクニックとアジリティの高い選手が中盤から攻撃に絡み、11番アイクソエ怜生オーエンスはスピードを活かし右サイドを駆ける。後ろは4番清水遥人を中心に相手の攻撃を跳ね返す。 対する駒澤大学高等学校はCB4番佐山瑠斗、ボランチ7番森尾波月が身体の強さを活かしたデュエルを見せ、2番沢谷航和は右サイドバックとして攻守に活躍する。前線は10番濱田雄斗、11番神尾大聖などアジリティの高い選手が落下地点を予測しセカンドボールを的確に回収する。 両者どちらも譲らない戦いが試合開始と共に繰り広げられる。早稲田実業は、8番中田圭一郎、10番木原爽汰、7番戸坂修人が左サイドによった時にクリエイティブな攻撃を見せ、駒澤大学高等学校は攻撃時に細かいパスを駆使し地上戦と空中戦を使い分ける。互いに探り合う前半はスコアレスで後半戦に突入する。 後半も開始から五分の展開が続く。次第に駒澤大学高等学校が押し込む時間が増えるも、早稲田実業が互いに声を掛け合い耐える。ここでチャンスは早稲田実業、後半28分に9番石田有人と8番中田圭一郎のコンビネーションで仕掛けコーナーキックを得ると4番清水遥人のクロスに2番宮寺政茂がヘディングで合わせるとこれはバーに阻まれノーゴール。早稲田実業が耐えながらもチャンスを作る。 早稲田実業は9番石田有人がFWでありながら守備でも身体を投げ出すなど奮闘。駒澤大学高等学校は20番田口聖也、11番神尾大聖が敢えて近い距離で似た動きを見せ、ボールの回収率を高めた効率の良いパワープレーを見せる。また、11番神尾大聖は試合終盤になってもキレの鋭いドリブルを見せる。 試合はこのままスコアレスで前後半を終了し延長へともつれこむ。 仕掛けたのは駒澤大学高等学校。延長前半5分、21番内藤豪が右サイドから時を止めたかのようなループシュートを放つも、これはバーに阻まれノーゴール。更には同8分、駒澤大学高等学校は3番川野航平がボックス外からミドルシュートを放つもゴール上に外れてしまう。 0-0で折り返した延長後半9分に遂に試合が動く。駒澤大学高等学校21番内藤豪の蹴った右コーナーキックに14番及川大貴が見事に合わせて、遂に均衡を破る。結局これが決勝点となり、激戦の末、土壇場でゴールを決めた駒澤大学高等学校が勝利。 勝利した駒澤大学高等学校はAブロック2回戦を突破、東京朝鮮中高級学校を下して勝ち上がった都立東大和と準々決勝で戦う。 (文・写真=編集部)