中川抹茶、12月21日に静岡で元ムエタイ選手と対戦 「お茶の聖地の静岡で試合ができるのはめちゃくちゃうれしい」
プロボクシング興行「3150×LUSHBOMU vol.3」(12月21日、ツインメッセ静岡)の追加対戦カード発表会見が22日、東京都内で行われ、東洋太平洋フェザー級7位の中川抹茶(30)=スパイダー根本=が、オーストラリア2階級制覇王者のロッキー・オグデン(25)=オーストラリア=と同級8回戦で闘うと発表された。 抹茶は「お茶の聖地の静岡で試合ができるのはめちゃくちゃうれしい」と大喜び。「絶対に負けられない。相手にペースを取らせないで自分のペースに持っていって、中盤ぐらいでボディーか左ストレートで倒せたら。強い選手と試合ができるのは僕にとってすごくいい経験になる。多分、面白い試合になるんじゃないか」と意気込んだ。 オグデンは格闘技団体「ONE」のムエタイ・ストロー級王座決定戦に出場したこともある元ムエタイ選手で、2021年にボクシングに転向した難敵だ。 プロモーターを務める元世界3階級制覇王者の亀田興毅氏(38)は「良い試合をしてほしいですね。可能性があるし、この前の試合も強かった。今、ちょっと化けかけているところやと思うから、この勢いに乗ってどんどん、どんどん上がっていって、フェザー級で日本(王座)なりアジア(王座)なり、可能性があれば世界(王座)まで見据えて頑張っていってもらいたい」と期待を寄せた。 抹茶は元々気が弱く、小学6年生と中学1年生のときに不登校になって実家の押し入れに引きこもっていた。中学1年生の後半に兄の中川麦茶(35)=ミツキ=に強引に誘われ、嫌々ボクシングを始めた。2013年10月に角海老宝石ジムからプロデビュー。15年12月に全日本バンタム級新人王を獲得し、17年8月に初代日本ユース・バンタム級王座も手にした。 しかし、18年、19年、20年と年間1試合しか試合が決まらず、アルバイトばかりする生活に嫌気がさして21年2月に一度現役を引退。それでも、麦茶の活躍に刺激を受けて現役復帰を決意し、スパイダー根本ジムに移籍して昨年9月に復帰戦を闘った(2回KO勝利)。3月にはWBOアジア・パシフィック・フェザー級9位だった英洸貴(カシミ)と同級8回戦で対戦し、熱戦の末に1-1で引き分け。7月に東洋太平洋同級7位だったペテ・アポリナル(フィリピン)に3-0の8回判定で完勝した。 今後闘いたい選手には亀田3兄弟のいとこで、IBF世界同級15位の亀田京之介(26)=TMK=を挙げた。麦茶が今年7月の試合で京之介に判定負けしており、「リベンジしたい」と兄の敵討ちを誓った。