威圧的な医師とどう話す?診察を録音してもいいの?「患者力」を上げて、損はなし!
初めて受診する医療機関で、ドキドキする人は多いはず。しかし、医療機関に行く目的はただひとつ、自分の困りごとを解消すること、病気を治すこと。そのための心構えをしっかり持ち、準備することが大切だ。そして、医師を味方につけるのに必要なのは、自分自身の「患者力」。さまざまな分野のドクターたちに”医者の本音”も交えて患者力アップの秘訣を聞いた。
◆自分の症状について事前に調べておくべき?◆
最新の情報があふれている時代。やはり知識は持っていたほうがいいの? 「情報を仕入れすぎて頭がこり固まっていると、こちらの話が耳に入らない。収集はほどほどに」(ピンクリボンブレストケアクリニック表参道院長・島田菜穂子さん) 「何も調べる必要はありません。豊富な知識と経験を持っているのが医者ですから、医師に任せて」(芝大門いまづクリニック院長・今津嘉宏さん) 「病名がわからないうちは、症状だけで調べないほうがいい。病名がわかった時点で調べましょう。ただ、僕は自分の本で治療方針まで説明していますが、患者さんが事前に読んでおいてくれると理解の助けになります」(眼科専門医・平松類さん) 「女性の体について、基本的なことを知らない人が多すぎます。説明するのに時間がかかるので、私は『女性ホルモン塾』という健康講座を始めました。こうした場もぜひ利用して、自分の身にトラブルが生じる前から正しい知識を身につけてほしい」(対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座理事長・対馬ルリ子さん)
◆医師の態度が威圧的でうまく話ができないんだけど…◆
気軽に質問できない雰囲気の医師や、電子カルテの画面に向かったまま目を見てもくれない医師も…。「そういう医師と無理にコミュニケーションをとろうとしても無駄です。修飾語は省いて『頭が/痛い/苦しい』など、最も訴えたいことだけに」(今津先生) 「医師も人間、いろんな人がいます。単なる専門家だから上手に使いこなしてやろうという気持ちで、気後れせずに言いたいことを伝えて。それでもダメなら転院を」(対馬先生) 「上から目線で嫌な態度の医師がいるのも現実です。どうしてもその医師にかかりたいのでなければ、運が悪かったと思って次に行きましょう」(平松先生)