奇抜な見た目でインパクト大! 実用車なのに遊び心満載の車3選
王道のデザインをあえて採用しなかったクルマを振り返る
一般的にユーザーがクルマ選びをおこなう際に、重要視するのが外観のデザインといわれています。ほかにも価格や燃費、走行性能などさまざまな要素が関係してきますが、やはり見た目の第一印象で決めるという人が多いのではないでしょうか。 【画像】もう二度と出ることはない? おもしろすぎる実用車を見る(21枚)
実際に各メーカーが新型車の開発をおこなう場合、外観のデザインに多くの人員とお金、時間をかけており、数多くのプロセスを経て最終決定しています。 一方で、かつては実用的なクルマなのに、奇抜なデザインを採用したクルマも存在。そこで、実用車ながら遊び心満載の外観だったクルマ3車種をピックアップして紹介します。
●ダイハツ初代「シャレード」
ダイハツは1907年に創業した国内でも老舗の自動車メーカーです。1930年には三輪自動車の製造を始め、高度成長期に個人商店の物流を支えた名車「ミゼット」が大ヒットするなど、軽自動車や小型車に特化したメーカーとして成長してきました。 1967年にはトヨタと業務提携契約を締結してトヨタグループの一員となり、提携第1弾として誕生したクルマが、1969年に発売されたコンパクトカー「コンソルテ」です。 コンソルテはトヨタ「パブリカ」をベースにしたFRのコンパクトカーですが、ライバル車が次々とFF化されたことから次第に競争力が低下。そこで、ダイハツはFFコンパクトカーの自社開発をおこない、1977年に1リッターエンジンを搭載した初代「シャレード」が発売されました。 ボディバリエーションは、発売当初5ドアハッチバックボディのみでしたが、1978年に3ドアハッチバックの「シャレード クーペ」を追加ラインナップ。 オーソドックスな外観の5ドアに対し、3ドアで特徴的だったのが「Jライン」と名付けられたサイドウインドウまわりと、さらにその後ろにある丸い窓です。 この丸い窓は「マリンウィンド」と命名されたとおり、ヨットやクルーザーに採用されていた窓がモチーフとされ、ダイハツはマリンウィンドによって開放感がもたらされるとアピールしていました。 しかし、実際は直径20cmに満たないサイズの窓だったため、開放感よりも若者に訴求するデザインが重視されていたと考えられます。 その後、1983年に発売された2代目シャレード以降は一般的なデザインに改められ、より実用的なクルマとして代を重ねていきました。