理科室が「水族館」に…!?神戸の旧小学校をリノベした新施設がオープン
廃校になった神戸の「湊山小学校」の校舎をリノベーションし、水族館やフードホール、ビール醸造所などが入った複合施設「NATURE STUDIO(ネイチャースタジオ)」(神戸市兵庫区)。7月1日にグランドオープンを迎えた。 【写真】元は理科室だった水族館 元は校舎や校庭があった場所に「新たな風を吹かせたい」と、地元の工務店と卒業生がタッグを組んで作られた同施設。敷地に足を踏み入れると、ハーブや果樹の緑があふれる元校庭と、木製グリッドが追加された印象的なファサードの校舎が迎えてくれ、生まれ変わったとはいえど、昔懐かしい小学校の雰囲気には子ども心を思い出しワクワクする。
■校庭の池では「釣り」も
理科室や図書室があった校舎に開業したのは「みなとやま水族館」。担当者は「珍しい生き物はいないけれど、水槽を長く見てもらうために『よく動く生き物』を選定しています」と話し、担当者のおすすめはギョロッとした目がチャームポイントの「ハリセンボンとミナミトビハゼ」なんだとか。 水槽の前には、かつて使われていた小学校の木の椅子やビーズクッションが置いてあり、生き物の行動や習性を座ってじっくり観察できるようになっている。そして、水族館を出た「校庭」に位置する池では、ニジマス釣りの体験が可能。2匹まで釣ることができ、釣った魚はすぐ横の「GARDEN KITCHEN」でさばいてフライにしてくれる(すべて込みで1500円)。魚を観察するだけでなく、釣って食べるまでを体験できる珍しい水族館だ。
■出来立てのクラフトビールで乾杯
また、体育館だった場所は、高い天井の広々とした空間を生かし、フードホールとなって生まれ変わった。「open air ビアカウンター」では、オリジナルのクラフトビールが楽しめるのだが、実はここで販売される商品は、同施設1階の給食室だった場所を利用した「open air 湊山醸造所」で作られたもの。定番や毎週変わる季節のビールなど、常時6種がスタンバイしており、今の時期はフルーティーな口当たりのフレーバービールが暑い日にピッタリだ。 ほかには、素朴なカレーを看板メニューとする「マンドリル」、青森のりんごを使ったアップルパイやドリンクが並ぶ、神戸の人気スイーツ店「あら、りんご。」もフードホール内に出店。 水族館やフードホールはもちろんのこと、ハーブの苗や雑貨を販売する「HERB SHOP」(1階)や食べられる植物をメインにした「エディブルガーデン」もあったりと、遊びどころ、見どころが散りばめられた同施設。場所は神戸電鉄「湊川駅」から徒歩約20分の、昔ながらの商店街や閑静な住宅が並ぶエリアに。営業時間は朝10時~夜7時。施設入場料は無料、水族館入場料は大人1200円・子ども600円。