「日本の子どもには足りていない」全米No.1大学の特待生の娘を育てたシングルマザーが、“アメリカの教育”を見て納得したこと
子どもにはいろんなことに「挑戦」してほしいと願うなら…
わが子には、どんな大人になってほしいですか? 物事を恐れることなく、新しいことに挑戦し続けるような、たくましい大人に育ってほしいと願う人は多いかと思います。 【あわせて読みたい】アメリカ人はなぜ、「自己肯定感」が高いのか? アメリカ在住シングルマザーが痛感した日本との“大きな違い” そこで今回は、自身が高卒のシングルマザーでありながら、娘を全米No.1の公立大学の特待生にまで育てたという高松ますみさんの著書『高卒シングルマザーがわが子をUCLA特待生に育てた45の方法』(かんき出版)から“「チャレンジ慣れ」体質が自信を育む”というトピックスをご紹介。 日本とアメリカの子どものチャレンジに対する姿勢の違いを紐解きながら、親は子どもの挑戦をどのように後押しすべきなのかを解説します。
「チャレンジ慣れ」体質が自信を育む
「わが子には、楽しいことはもちろん、辛いことに対しても逃げることなくどんどんチャレンジし、自分の世界を広げていってほしい」 こう思う親御さんがほとんどでしょう。 わが家では、子どもたちが小さなうちから、さまざまな分野にチャレンジする環境を与えてきました。たくさんの経験を通じて視野を広げ、失敗を気にせずに、困難さえも楽しめる強い心を育てたいと思ったからです。 私がこう思うようになったのは、高校卒業後に語学留学したときの印象が強かったからです。 私が入学した語学学校には、ヨーロッパ、アジア、南米、アフリカなど世界中から生徒がきていました。彼らは習い事や学校でのクラブ活動はもちろん、ボランティア活動、キャンプ、スポーツ、音楽、アート……など、さまざまなことに挑戦し、その失敗体験や成功体験を通じて揺るぎない大きな自信を持っているように思えました。 そんな彼らにとって語学留学は、「いかに短い期間で、新たなコミュニケーションツールである英語を習得するか」というチャレンジの1つでした。 彼らには、英語を聞き取れないことや、話せないことへの不安、母国語訛りの強いアクセントに対する恥ずかしさは皆無でした。そして、テストで点数が取れなくてもまったく凹まないのです。 「チャレンジしている最中なんだから、できなくてあたり前」という意識を持っているので、貪欲に質問を繰り返し、問題を解き、自分で掲げた高い目標に向かって、黙々と邁進していました。 その姿は、「諦めずに頑張れば、必ず目標は達成できる」という幼少期からの経験に裏づけされた自信に満ちていましたし、事実あっという間に上達していきました。 彼らは、目の前のチャンスをつかむことに貪欲ですし、たとえ失敗しても凹むことなく何度でも挑戦を繰り返します。 「自分にはできる」という自己肯定感はもちろん、「失敗したらどうしよう」という不安を「やってみたい」というチャレンジ精神が上まわっているため、未経験のことにも怖がらずに挑みます。 なぜ、このようなパーソナリティが出来上がるのかといえば、「チャレンジ慣れ」しているからです。幼少期からさまざまな経験をしているので、新たな挑戦に対するハードルが低いのです。