「禁酒」がダイエットに効果的な理由は?痩せる以外のメリットを医師が解説
頑張っている自分へのご褒美として、ついつい飲んでしまいがちなお酒。いざお酒をやめようと思っても挫折してしまうこともあるけれど、禁酒することで得られるメリットを明確に知ることでモチベーションに繋がるはず。 【写真】意外!? 17人のセレブが「お酒をまったく飲まない」理由 そこで、禁酒ダイエットで痩せる理由や期待できる効果、禁酒を継続するコツなどについて、禁酒ダイエット経験のある医師・小暮裕之先生に伺いました。痩せるだけじゃない、様々な禁酒によるメリットを知れば、あなたもお酒をやめられるかも! 今回お話を伺ったのは… 医療法人社団モルゲンロート 有明みんなクリニック有明ガーデン院 院長・小暮裕之先生 2003年、獨協医科大学卒業。総合病院国保旭中央病院などに勤務し、2010年に有明こどもクリニック有明院を開院。有明みんなクリニック、有明ひふかクリニックも運営する。2019年、病児保育施設「フローレンス豊洲」を開園。同年、医療経営大学を開校。
禁酒すると痩せるのはなぜ?
「お酒の種類を選べば大丈夫」。これはお酒好きの合言葉ですが、やはりお酒は太るもと! まずはなぜ、禁酒がダイエットに繋がるのかを把握していきましょう。
摂取カロリーが抑えられる
ついゴクゴクと飲んでしまうお酒ですが、意外とカロリーが高いんです。データで見ると、100mlあたりビールが約43.3kcal、コーラが約37.5kcalと言われているので、コーラ以上にカロリーがあります。つまり、お菓子を食べているのと一緒。 銘柄によって異なりますが、焼酎は約140kcal、日本酒は約105kcalと、いずれも高カロリーであることがわかります。お酒は飲まないだけで、カロリー摂取を抑えられるのです。
肝臓の働きがよくなる
肝臓の働きをご存知ですか? 肝臓は様々なエネルギーを貯めておく体の冷蔵庫的存在。走ったりして栄養が不足すると、肝臓から糖質などの栄養素が補給されます。 ところが、お酒を飲むと肝臓はアルコール分解に力を注いでしまい、その他の解毒や脂肪の分解にまで手が回らなくなってしまうのです。結果、脂肪がたまりやすくなり、太ってしまうというわけです。 ちなみに肝臓に脂肪が蓄積されていくと、中性脂肪が肝臓にたまる脂肪肝になり、さらにひどくなると肝硬変にもなりますので要注意です。