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第163回直木賞受賞 馳星周『少年と犬』累計発行部数20万部突破

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リアルサウンド

 第163回直木三十五賞を受賞した馳星周の『少年と犬』の重刷(7刷)が決定。7刷は3万部発行で、累計発行部数は21万5000部となった。 【写真】馳星周近影  直木賞の選考会では「犬がまったく擬人化されていない、犬と出会う人間のストーリーがつづられているのが非常に優れている作品だという声が多かった」と、選考委員である宮部みゆきから選考理由についての説明があった本作。コロナで誰もが不安な時代に、傷ついた人間に寄り添う犬にそれぞれの思いを重ねた読者も多かったようだ。  馳星周は7回目のノミネートでの直木賞受賞となり、長年のファンの祝福の投稿も相次いでいる。馳の出身地である北海道はもちろん、物語の舞台である岩手県、宮城県、熊本県などを始め、全国各地で好調な売れ行きとなっている。 ■作品概要 傷つき、悩み、惑う人びとに寄り添っていたのは、一匹の犬だった――。 2011年秋、仙台。震災で職を失った和正は、認知症の母とその母を介護する姉の生活を支えようと、犯罪まがいの仕事をしていた。ある日和正は、コンビニで、ガリガリに痩せた野良犬を拾う。多聞という名らしいその犬は賢く、和正はすぐに魅了された。その直後、和正はさらにギャラのいい窃盗団の運転手役の仕事を依頼され、金のために引き受けることに。そして多聞を同行させると仕事はうまくいき、多聞は和正の「守り神」になった。だが、多聞はいつもなぜか南の方角に顔を向けていた。多聞は何を求め、どこに行こうとしているのか……。犬を愛するすべての人に捧げる感涙作! ■馳星周(はせ・せいしゅう)略歴 1965年2月18日北海道生まれ。横浜市立大学卒業。書評家などを経て、96年『不夜城』でデビュー。 〈作品〉『不夜城』1996年角川書店刊=第18回吉川英治文学新人賞受賞、第15回日本冒険小説協会大賞受賞。『鎮魂歌 不夜城2(※正しくはローマ数字)』97年角川書店刊=第51回日本推理作家協会賞(長編部門)受賞。『漂流街』98年徳間書店刊=第1回大藪春彦賞受賞。『蒼き山嶺』2018年光文社刊。『雨降る森の犬』18年集英社刊。『四神の旗』20年中央公論新社刊、ほか多数。

リアルサウンド編集部

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