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世界一の車、ロールス・ロイス・ファントムは異次元の高級感

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Forbes JAPAN

「世界一」という表現にファントムほどふさわしいクルマはないはず。その世界一の項目がいかに多いことか! 室内の静粛性は世界一。乗用車の中で5.76mと全長が世界一。グリルの大きさと存在感が世界一。4万4000以上というボディカラーのオプション数が世界一。ポップミュージックの歌詞に最も多く登場しているブランドはロールス・ロイス。フロアマットの厚みが世界一。高級感が世界一。セレブや皇族に最も好まれ、彼らが乗っているブランドがファントムだ。 普通の高級車の中では、レクサスLSが最も静粛性が優れていると言われている。しかし、最高級のファントムの静粛性は異次元の静けさ。走行中、天使のささやき声が聞こえるほどだ。フェラーリやランボルギーニなどのスーパーカーは音、速度、振動でドライバーの五感をくすぐるとよく言われるけど、ファントムはまったく違う次元で五感を刺激する。 それは、静けさ、「魔法の絨毯」と呼ばれるスムーズな乗り心地、それに後部席に乗っているだけで、自分がまるで貴族になったかのような特別な気分になれる空間。風切音ぐらいしか聞こえてこないし、世界一柔らかな本革、ウッド、アルミ、カーボンファイバーなどの素材で構成されている室内は高級な宇宙船に乗っているような雰囲気だ。 後部席を少しリクライニングして(!)見上げると、他のクルマにはない星空模様の天井が視野を独占する。「スターライト・ヘッドライナー」と呼ばれるこの装飾にはなんと1300以上のLEDライトが埋め込まれていて、たまに流れ星も現れるらしい。その星空の下にいると、今までに経験したことのないリラックス気分だ。 馬が見えない 王室の馬車のよう 2017年にデビューした8代目のファントムは、今まで乗ったクルマの中で一番全長が長いし、一番ゴージャスだし、オプション付きで6900万円と一番高額だし、もちろん一番静かだ。一番だらけだからこそ、ファントムに乗ることは、今いる宇宙と並行したもう一つの宇宙にタイムスリップしたような気分だ。 まず、ファントムが目の前に登場した途端、その巨大さに驚く。全長5.7メートル超で、全幅は2メートル、しかも車重は2500kgもある。何よりも目立つのは、「あなた、ちょっとドキなさいね」と言っているようなパンテオン風グリルだ。今回は旧型よりも数cm上に伸びており、より豪華になっている。ピラミッドとの相性の良さを彷彿させ、古代エジプトのツタンカーメン王がもし生きていたら、きっと乗りたがることだろう。 デザインはあくまでも主観的な評価であって、人によって解釈は違うけど、このグリルと横に伸びるヘッドライトのコンビネーションは、50年以上前の5代目ファントムの美しさには劣ると思う。確かに、存在感満点でロールスの象徴的なデザインのアクセントと言えるけど、さりげなさがないね。ま、ロールスだから当たり前だろう。 同車の公式マスコット「スピリット・オブ・エクスタシー」とのマリアージュによって、そのノーズのデザインはバランスが取れる感じだ。でも、それはファントムがこのグリルとこの巨大なボディ、そして限りのない高級感を狙ってのことだろう。

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