新庄ハム5位転落も…後半戦の逆襲が予想される「理由」
日本ハムは7月9日のロッテ戦(エスコンフィールド)に2-3と敗れ、3試合連続の1点差負けで借金は今季ワーストタイの9となり、5位に転落した。 【動画】初々しさ満点!2回完全と躍動した元中日バッテリーに日本ハムファンから温かい声援が送られた 敗れた中にも収穫が見えるゲームとなった。この日は6月中旬に中日からトレードで移籍してきた山本拓実&郡司裕也の「元中日バッテリー」。 山本拓は2イニングの限定ながら緩急のつけたピッチングでロッテ打線をパーフェクトに封じ込めた。今後は中継ぎに回る予定で、勝負の後半戦に向け、選択肢が増えたことは朗報だろう。 またこのカードは3試合連続の1点差負け、3位ロッテにあと少しのところで勝機を逃している。これで今季の44敗中、1点差負けは21度目と約シーズンの半分を占める。しかし、新庄剛志監督はこれも強くなる過程と冷静に受け止めている。日頃から「チームは急には成長していかない」とすべてを糧として選手に受け止めてほしいと願っている。 実際に現在もチーム防御率(2・85)、チーム本塁打(61本)はリーグ2位と攻守で高い数字を示している。 すでにチームではキング独走の万波中正を始め、清宮幸太郎、野村佑希など打線も強力になってきた。この日も8回にポランコに逆転2点適時打を浴びた中継ぎの池田隆英を「ずっと抑えてきてくれた池田君が打たれたら仕方がない」と指揮官も責めることはなかった。 就任1年目は最下位が定位置だったチームが確実に地力をつけてきていることがわかる1点差ゲームの増加。後半戦はこの数字を逆にして、再び混パの主役に躍り出られるか。引き続き、注目を集めそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]