JAC、JAL便名で運航開始 ワンワールドも系列加盟
日本航空(JAL/JL、9201)とグループ会社の日本エアコミューター(JAC/JC)は10月25日、便名をJAL便に統一した。便名を統一することでJALグループ便だとわかりやすくなり、国際線航空券の旅程にJAC便を含めて購入出来るようになる。訪日外国人が今後利用する際の利便性を高める。 JAC便はこれまで、IATA(国際航空運送協会)の2レター(2文字)コードで表わすと便名の頭に「JC」と付き、JALの「JL」便とは別になっていた。25日からは全便の2レターがJLに統一され、JALグループの国内線と国際線を乗り継ぐ場合、航空券を同時購入できるようになった。 24日は松山発JC3686便がJC便として最後の鹿児島到着便になった。 JACは鹿児島空港を拠点とする地域航空会社。10月25日搭乗分からはJAL本体と地方路線を担うジェイエア(JAR/XM)、札幌の丘珠空港を拠点とする北海道エアシステム(HAC、NTH/JL)との共同引受による運航を始めることで便名を統一した。共同引受とは、国内の航空会社が国内線を共同運送する場合、旅客や貨物の荷主に対し、連帯して損害賠償責任などの運送責任を連帯して追うことを意味する。 また、JACとHACはJALが加盟する航空連合「ワンワールド・アライアンス」に、25日からアフィリエイト(系列航空会社)として加盟。ワンワールドの利用客は、両社便でのマイル積算や特典利用ができるようになった。 JALグループでの便名統一は、直近ではHACの便名を2016年10月30日からJAL便に変更している。この時はJALが経営破綻後に一時離れていたHACの経営に2014年10月から復帰し、2015年6月のブランド統一を経て実施した。
Tadayuki YOSHIKAWA