高橋ひかるインタビュー「追われる恋もいいなって」『村井の恋』で変化した恋愛観
『村井の恋』(TBSほか 毎週火曜 深夜0時58分~1時28分)で、主人公の高校教師・田中を演じる高橋ひかるさんにインタビュー。撮影中のエピソードや作品を通して感じたことなどを聞きました。 【写真】村井と、田中が恋をするゲームキャラ・春夏秋冬の一人二役を演じる宮世琉弥 本作は、電子コミックサービス「LINEマンガ」限定レーベル「ジーンLINE」で好評連載中で「次にくるマンガ大賞2019」Webマンガ部門で2位に輝いた同名漫画を原作とする実写化ドラマ。乙女ゲームの“推し”キャラクターに本気で恋をする教師と、その教師に恋をして猪突猛進にその感情をぶつける男子生徒の恋愛模様を描く。
◆高橋さんが演じられている田中は、少し個性的だったりオタクなところを出せなかったりしますが、似ていると感じる部分や違うところはありますか? 漫画や台本を読んでいて最初は、似ているなと思いました。オタクな部分がどうしても表面に出てしまっているところとか、めちゃくちゃ分かるなーと思ったり。でも根本的なところは意外と全然違うなと、演じていて感じました。私は好きなことを抑えることができなくて、すぐ共有したくなるタイプです(笑)。でも田中は心を閉ざしちゃうタイプなので、そこは私とは違うなと感じました。 ただ、私は素直に人に思いを伝えることが苦手で。田中は心を閉ざしている部分はありながらも、真っすぐ思いを伝えてくれる村井(宮世琉弥)には真っすぐ向き合っているんですよね。私は自分の思っていることを伝えることが苦手なので、田中は信念があってかっこいいなと思うし、憧れます。 ◆コメディ作品ですが、演じられていかがでしたか? 初めてコメディをやらせていただいたのが映画「おそ松さん」で、その後あまり時間をあけずに『村井の恋』が決まりました。田中先生は「おそ松さん」のトト子とはまた違う雰囲気で、自分からアクションを起こさないといけないので、“鉄子”と言われている分、動きや走り方を硬くしてみたり、とっさに出る動きをちょっと気持ち悪くしてみたりしました。このドラマはテンポが良いので、そのテンポに合う表情や動きを感情とともに表す、というのはなかなか難しかったですが、面白かったです。あと、キレを良くすることも意識しました。特にビールや血を噴き出すシーンが印象的で。今まで何かを噴き出すシーンをやったことがなかったので、お風呂で練習したりもしました(笑)。 ◆コメディを演じる上で特に大事だと感じたことはありますか? とにかく吹っ切ることです。テンポの良さも大事だと思うのですが、一回オーバーにやってみる。そこから調整していく、みたいな感じでした。でも、オーバーにしすぎない方が面白いシーンもあるので、シーンごとに合わせながらやっていました。