中央官庁情報 総務省 国・地方を通じた行政の要として 21世紀の日本をデザイン 受験ジャーナル
国家公務員総合職試験,一般職試験に合格すると,その主な職場は「国の行政機関」である1府12省庁,つまり,内閣府および11省+国家公安委員会(警察庁)となる。さらに各省の下には外局である庁や委員会が置かれており,地方に出先機関を設けている省庁も多い。国家公務員の職場は実に幅が広いといえるだろう。それぞれの官庁が取り組んでいる仕事内容や課題などを紹介する。 総務省は,総務庁,自治省,郵政省を再編統合した官庁である。これまで3つの省庁が所管していた,・国家行政組織など行政の基本的制度の管理・運営 ・国民の暮らしに最も身近な地方自治制度,地方税財政,選挙などの内政の基本的制度の企画・立案 ・経済・社会活動を支える情報通信の高度化促進や安定した郵政サービスの確保 といった国民生活の基盤に広くかかわる行政機能を引き継ぐ。また,内閣および内閣総理大臣を補佐・支援する体制の強化という役割も担っている。 ■国家行政のマネジメントを実施 〈行政管理局〉行政運営の総合的かつ効率的な実施および行政サービスの公正・透明性を確保するため,以下の機能を担っている。 ●業務改革の推進 既存の業務プロセスにおける課題を把握・解決することにより,行政手続きが簡素化され,国民・企業の行政手続きに要する負担および職員の業務負担を軽減する取組み(BPR)を推進している。 ●独立行政法人制度の適切な運営 独立行政法人の業務運営の改善・適正化を図るため,共通的な制度の企画・立案,法人の新設・改廃等の審査,主要な事務・事業の改廃に関する指摘等を行う独立行政法人評価制度委員会の事務局を務めている。 ●行政の共通制度の適切な運用 情報公開法,行政手続法および行政不服審査法など,行政機関等が行政活動を行うに当たって守るべき共通的な制度を所管し,国民から信頼される公正な行政の基盤をつくり,国民と行政の関係の適正化を図っている。 〈行政評価局〉国民に信頼される質の高い行政の実現をめざし,3つの機能を担う。