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大泉洋、国民的俳優に 10年かけ増した存在感と演技力

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NIKKEI STYLE

 日経エンタテインメント!が毎年発表しているタレントパワーランキングの男優部門で2018年は14位、19年は4位と順位を上げた大泉洋が、20年はついに1位の座に就いた。その歩みを、10年以降のランキングの推移とともに見てみたい。 男女年齢別のパワースコアの一覧はこちら

 まず大きく伸びたのは、10年から11年にかけて。これは10年に『龍馬伝』『黄金の豚-会計検査庁 特別調査課-』などの連続ドラマに出演し、主演映画『探偵はBARにいる』(11年)が興行収入12.2億円のヒットとなったタイミングだ。男女全ジャンルを合わせた総合で172位から69位にジャンプアップし、男優部門では16位から9位に上昇した。  さらにステージを上げたのは、15年から16年にかけて。15年にはNHK連続テレビ小説『まれ』で主人公の父親を演じ、映画『駆込み女と駆出し男』では日本アカデミー賞やブルーリボン賞の主演男優賞を受賞。またアニメ映画『バケモノの子』の多々良役でも存在感を放った。16年には、大河ドラマ『真田丸』で主人公の兄・真田信之を演じ、人気マンガを映画化した主演作『アイアムアヒーロー』は興収16億円超えのスマッシュヒットに。この期間に幅広い層の支持を得て、総合で12位、男優部門でトップ5入りを果たす。  その後、17年に映画『東京喰種 トーキョーグール』や『鋼の錬金術師』で強烈なヒール役に挑戦。しかしそれによってイメージを崩したのか、18年には一度、総合42位、男優14位まで順位を落とす。しかし同年からNHK『SONGS』の“顔”となり、年末から『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』『そらのレストラン』と2本の主演映画が連続公開されると持ち直し、19年には総合17位、男優部門では4位にまで返り咲いた。  そして19年7月から、TBS日曜劇場『ノーサイド・ゲーム』に主演。赤字ラグビーチームのGMとなって奮闘する君嶋隼人役を熱演し、パワースコアを押し上げた。さらに12月から『水曜どうでしょう』の新作が放送されて話題となり、20年2月には主演映画『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』が公開。そのプロモーションのためにバラエティ番組などに多数露出したことも相まって、今年2月度調査で総合8位、男優部門1位に輝いた。  男女世代別のパワースコアの変化を見ると、10年はほぼ全ての世代で女性が男性を上回っていたが、15年に30代や60代で男性が女性を上回った。そして20年には、10代男性のスコアが驚異的な伸びを示し、女性を大きく上回る結果となっている。 ■10年間で男性支持が増加  10代男子はお笑いへの関心度が特に高く、10代男性におけるランキング1位は出川哲朗、2位はサンドウィッチマンで、以下も多くがお笑いタレント。大泉はその中で総合11位、男優では1位(菅田将暉と同ポイント)となっており、バラエティ番組などで見せるトークやキャラクターの面白さが、10代男子を虜にしているようだ。  最後にイメージワードを調べると、「面白い」「個性的な」がダントツの1位と2位で、「演技力がある」「存在感のある」「ヤンチャな」などが続く。19年のイメージワードは、5年前の14年では3位だった「ヤンチャな」が低下、代わりに「演技力がある」「存在感のある」が伸びた。バラエティなどで「面白い」才能を発揮する一方で、演技者としての評価や存在感を着実に高めていったことが、大泉を“国民的俳優”に押し上げた要因と言えそうだ。 (ライター 泊貴洋) [日経エンタテインメント! 2020年7月号の記事を再構成]

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