熊日スポーツ賞、特別賞に3個人 フェンシング・菊池、陸上800・瀬戸口、近代五種・島津
2020年に国内外の大会で輝かしい成績を収めた熊本県関係選手と、選手育成や競技普及などに尽力してきた指導者をたたえる「第51回熊日スポーツ賞」が決まった。受賞者は特別賞3人、特別奨励賞1人、奨励賞は2団体と4人、指導者賞1人となった。 昨年は新型コロナウイルスの影響で、国内外で多くの大会が中止になった。このため最高賞の大賞は該当者がなかった。大賞に準じる特別賞は、フェンシング全日本選手権女子フルーレで4年ぶり2度目の優勝を果たした菊池小巻(セガサミー、翔陽高出)、陸上日本選手権男子800メートルを初制覇した瀬戸口大地(山梨学院大4年、開新高出)、近代五種の全日本選手権女子で2年ぶり3度目の頂点に立った島津玲奈(自衛隊体育学校、ルーテル高出)を選んだ。 土俵での力強い取組が県民に元気を届けたとして、大相撲の正代関(本名正代直也、時津風部屋、宇土市出身)へ特別奨励賞を贈呈。正代関は県出身力士で初の幕内優勝と58年ぶりの大関昇進を成し遂げた。
指導者賞は、1989年から八代白百合高剣道部の監督を務め、全国高校選抜大会団体優勝など6度の日本一に導いた澤田洋一氏(61)に決まった。 奨励賞は全て高校生。団体は、インターハイの代替大会となった自転車のジュニアサイクルスポーツ大会男子チームスプリントで400メートルトラックのジュニア日本記録を更新して優勝した九州学院と、弓道の全国高校選抜大会女子団体を17大会ぶりに制した秀岳館が受賞した。 個人はソフトボール男子18歳以下ワールドカップ(ニュージーランド)を制した日本代表の投手の池田響(熊本工3年)、ジュニアサイクルスポーツ大会の男子ケイリン優勝の松本秀之慎(九州学院3年)、同スプリント1位の中山遼太郎(同)、全日本自転車選手権トラック・レースのジュニア(17、18歳)男子ポイントレースで2連覇した中村栄杜(千原台3年)を選出した。 贈呈式は9日午後1時半から、熊本市中央区世安町の熊日本社で行われる。(坂本尚志)