【新日本】IWGPジュニア王者・DOUKIが1・4ドームの試合順に異議「第6試合はおかしいだろ!」
新日本プロレス来年1月4日東京ドーム大会でエル・デスペラードとのV5戦に臨むIWGPジュニアヘビー級王者のDOUKI(32)が、年間最大興行の試合順に異を唱えた。 【写真】DOUKI わずか14秒でSHO退けジュニア王座V3 今年7月の東京武道館大会でデスペラードからベルトを奪取すると、年内に4度の防衛に成功。長期政権を築いた上で堂々と前王者を迎え撃つ。「鈴木軍時代とか過去の関係性があって前回挑戦者として呼ばれた部分も多少あって、好きな表現ではないけど〝エモい〟みたいな目で見ていた人もいたかもしれない。でも今回はまったくそれがないと思う。半年間しっかり王者として防衛してきたし、今はもうデスペラードを超えたいという気持ちはない。ただ最強のチャレンジャーを迎え撃つという感じだね」と風格を漂わせた。 2010年にメキシコでデビューし、19年から新日本に参戦。ドーム本戦の出場は今回が初めてと、叩き上げのイメージが強いDOUKIだが、当の本人に感慨深い気持ちはない。「周りはそう見るかもしれないけど、俺は今王者だし、今のジュニアの顔なんだよ。その立場で本戦に出れてうれしいなんて言うつもりはないし、むしろ俺が今回の試合順に関して言わなきゃいけないと思うんだよ。第6試合はおかしいだろと」と、団体への不満を爆発させた。 今大会はメインのIWGP世界ヘビー級王座戦(王者・ザック・セイバーJr.対挑戦者・海野翔太)を筆頭に全9試合がラインアップされている。そんな中でジュニア最高峰の戦いが第6試合という事実は看過できないという。「別にカードに不満はないんだよ。どの試合も、これが新日本が提供できる最高のカードだなと思う。でも俺はいろいろなところで試合してきて、新日本のジュニアって世界一だと思うんだよ。どの試合にも意味があるのは分かるけど、第1試合がIWGPジュニアタッグ王座戦というのも俺はおかしいと思うし、明らかにジュニアが軽視されてるよなとは思うね」 セミで内藤哲也と高橋ヒロムのスペシャルシングルマッチが組まれたことに対しても、団体がタイトルの価値を軽んじていると指摘。「分かるんだよ、どうしてこの試合がセミに組まれたのか。経緯も、ファンの期待度がめちゃめちゃ高いのも分かるんだけど、じゃあタイトルって何なのって話だろ。2人ともベルトは持っていないわけで。俺よりも影響力のある選手だとしても、会社としてタイトルマッチをその下においているのはおかしい。タイトルは実力がある者の象徴なので」と主張した。 もちろん不平不満を言って終わるつもりはない。DOUKIは「ぶっちゃけどのカードにも負けるつもりないので。納得いかない気持ちはあるけど、この興行全てをぶっ壊すくらいの試合をジュニアで見せてやりたいね。それこそ再来年のドームはジュニアのタイトルマッチをメインで組もうと思わせるようなものを見せたい」と豪語。反骨心であらゆる逆境を乗り越えてきた男が、大一番で真骨頂を発揮する。
岡本佑介