上段左から山本耕史、松坂慶子、シルビア・グラブ　下段左から堀田真由、市原隼人、原菜乃華

　アガサ・クリスティ原作、三谷幸喜脚本、野村萬斎主演による日本版名探偵ポアロシリーズの3弾となるスペシャルドラマ「死との約束」の放送日が3月6日（フジテレビ系・21時～）に決定し、新キャストが発表された。萬斎演じる名探偵・勝呂武尊（すぐろ・たける）が遭遇する事件に関わる本堂家の人々に、松坂慶子、山本耕史、シルビア・グラブ、市原隼人、堀田真由、原菜乃華がふんすることが明らかになった。松坂、市原、堀田、原は三谷作品に初参加となる。 【写真】公開延期になったケネス・ブラナー版ポアロ 　本作は、三谷が「オリエント急行殺人事件」（2015）「黒井戸殺し」（2018）に続いて脚本を務め、ミステリー界の女王・アガサ・クリスティが1938年に発表した長編小説を日本で初めて映像化。時代設定を昭和30年に、舞台を「巡礼の道」として世界遺産にも登録されている熊野古道に置き換えてアレンジ。休暇で熊野古道のホテルを訪れていた勝呂が、とある一家の夫人が遺体で発見される事件に遭遇し、事件の解決に挑む。

左から堀田真由、市原隼人、松坂慶子、山本耕史、シルビア・グラブ

　発表されたキャストは、事件の被害者と事件の根幹に関わる本堂家の人々。遺体で発見される本堂夫人役に松坂慶子。夫人は数年前に夫を亡くして以来、家族を支配しており、本堂家の面々は皆、彼女の存在を好ましく思っていなかった。死因は心臓発作だったが、腕に注射の跡が。家族には全員動機があり、彼女を殺すチャンスがあった……。 　本堂家のクールな長男・礼一郎役に、三谷作品の常連俳優である山本耕史。礼一郎の妻・凪子に舞台を中心に活躍するシルビア・グラブ、幼い頃から夫人に支配されてきた次男・主水（もんど）役に映画『ヤクザと家族 The Family』が29日より公開される市原隼人。常に一家を気にかける長女・鏡子役に、ドラマ「危険なビーナス」「殺意の道程」などの堀田真由。虚弱で唯一夫人と血がつながっている次女・絢奈（じゅんな）役は、映画『地獄でなぜ悪い』『罪の声』などの原菜乃華がオーディションで選ばれた。