前澤氏に2つの紺綬褒章 市長が伝達 館山(千葉県)
台風支援金と20億円寄付で
館山市に昨年、台風災害の復興支援金で1000万円を寄付し、さらに観光振興事業へと20億円をふるさと納税で寄付した、ZOZO創業者でスタートトゥデイ代表取締役社長の前澤友作氏に、2つの紺綬褒章が授与された。同市の金丸謙一市長が9日、同社を訪問して伝達した。
紺綬褒章は、公益のために国や地方公共団体などに500万円以上の私財を寄付した個人、団体に天皇から授与される。市では、2件の寄付について県を通じて国に紺綬褒章を内申していた。前澤氏は南房総市などにも災害復興支援の寄付をしており、今回で受章は4回目となる。
金丸市長は「昨年は復興支援金とともに、年末には20億円という前代未聞の巨額のふるさと納税を頂き、市民とともに心より感謝している。いまだ復興途中でありコロナ禍の最中だが、緊急経済対策や将来のまちづくりのためなどに有効に活用させていただいている」と感謝。
前澤氏は「このような栄誉ある褒章を頂き大変光栄です。今後も前澤友作館山応援基金をはじめ、館山のためにできることがあればご協力していきたいです」と語った。
同市は、前澤氏からのふるさと納税の20億円で「前澤友作館山応援基金」を創設。これまで使い道として新型コロナウイルスの緊急経済対策に6億1880万円、館山夕日桟橋機能強化事業で810万円、整備を目指す食のまちづくり拠点施設、ジビエ加工処理施設整備事業で6億5000万円を予定している。
房日新聞