J3・FC大阪が本拠地撤退の危機、「新スタジアム完成しないなら」…東大阪市とペナルティー付き協定締結へ
月内にも締結
9月市議会でこの問題が取り上げられ、市幹部は「Jリーグ基準での建設には多額の費用がかかり、FC大阪は『出せない』とのことだ」と答弁。市として、Jリーグ仕様での建設は求めない考えも示した。
市によると、審判用更衣室設置などJリーグ仕様には約50億円かかるといい、実現困難だとみられる。市はJリーグ仕様にこだわらず、高校ラグビーで使用できる新スタジアムの建設を優先。FC大阪に、期限を定めて改めて建設を求めることにした。
新協定を月内にも結ぶ方針で、期限までに建設できない場合は「花園」からの撤退を求めるペナルティーも盛り込む。期限は「28年まで」を軸に調整中だ。締結されれば、FC大阪は当面、第1を使用できる見通しだ。
Jリーグによると、リーグ参加チームが施設所有者に撤退を求められた事例は過去にないという。
FC大阪の広報担当者は取材に対し、新スタジアム建設については「ラグビーの発展に寄与したい」と説明。実現に取り組む姿勢を示している。当初の「第2を本拠地に」という構想については「寄贈表明当時の担当者がいないので詳細はわからない。今は第2をホームスタジアムにする構想は持っていない」としている。
FC大阪は17日現在、リーグ5位。12月のプレーオフ参加が決まっており、優勝すればJ2に昇格できる。