リモートワークの次の働き方 「平日・都市型ワーケーション」のすすめ
カジュアルなワーケーション企業もより豊かに
沢渡氏は語る。 「新たな働き方や生き方をカルチャーとして浸透させるためには、ネーミング(名前をつけること)も重要。従来の『八潮団地』『八潮パークタウン』ではなく、例えば『やしパ』のような気軽に呼びやすい名前で、その地域や新たなワークスタイルそのものを表現していく必要もある。 『今日は、やしパしてきます』のように、品川区内や近隣の企業の働き方の選択肢の1つとして、カジュアルにワーケーションできるようになれば、都市部で暮らす人たちも企業もより豊かになるのではないか」 ベンチャー企業を中心に、コロナ禍をきっかけに社内の体制を完全にリモート化してしまった企業も珍しくなく、これにより都心のテナントから企業が撤退するケースも相次いでいる。一方で、家庭や環境の問題などで自宅では作業がしづらいという人も少なくない。そのためのサードプレース(事業所と自宅以外の、第三の働く場所)を確保する意味でも、「都市型ワーケーション」は一石を投じる考え方になりそうだ。(フリーライター 河嶌太郎)
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