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樋口新葉と坂本花織も大技に挑戦。ロシア勢に対抗できるか?

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樋口はトリプルアクセルについて、SPは組み込む予定はないが、フリーで跳べるように調整していくとのこと。今後の見通しを話す樋口の表情は落ち着いていた。  一方、坂本も意欲的な練習を見せた。大きな動きでステップシークエンスを滑った後、ダブルアクセルを跳び、3回転フリップ+3回転トーループ、そこから3回転ルッツにつなげる滑りを確認していた。  曲かけではダブルアクセルから3回転フリップ+3回転トーループ、3回転ルッツをしっかり決めた。フライングキャメルスピンの入りで転倒して苦笑いを見せたが、そのままステップシークエンス、レイバックスピンにつなげた。  その後、フリーの曲かけで、終盤のコレオシークエンスからの3回転ループ、チェンジフットコンビネーションスピンを流れるようなにつないだ。練習後半は、昨季の四大陸選手権で初挑戦した4回転トーループの練習も繰り返した。すべて転倒し、回転不足のジャンプも多かったが、惜しい場面もあった。  しかし、坂本は今回の合宿について、充実した表情でこう話した。 「全日本合宿は他の選手の動きを見られるので、男子の4回転や自分が習得していきたいジャンプを研究するいい機会です。すごく勉強になります」

チームメイトの三原舞依も練習に復帰したことで、再び切磋琢磨して成長していける環境も整ってきた。  新シーズンの振り付けは共にブノワ・リショー氏。フリーについては、昨季の『マトリックス』を持ち越し、SPは新しいプログラムに挑む。曲名については「フランス語でちょっとよくわからないんです(笑)」と、力の抜けた坂本らしい答えが返ってきた。 「振り付けの指導はビデオ通話を使いましたが、難しかったですね。画面上だと左右や正面がどちらかわかりにくいので、最初は手こずりました。ショートは今までと少し違う雰囲気のプログラムです。『大人の女性』を演じられたらいいなと思います。フリーのマトリックスは、去年よりカッコよくやりたいと思います」  坂本は昨シーズンを振り返り、顔つきを少し厳しくすると、「2度とあんな成績を残したくない」と強調。「今、前向きなモチベーションでいます。今季は試合数が少なくなるだろうから、一試合一試合に集中して自分の演技をしていきたいです」と続けた。  坂本も樋口共にそれぞれ課題とする種類のジャンプを「自分のもの」にすることが、昨季のグランプリファイナルを制したアリョーナ・コストルナヤや4種類の4回転ジャンプを跳ぶアレクサンドラ・トゥルソワら強力なロシア勢に近づく一歩となる。

折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi

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