渋野日向子vs原英莉花 バーチャル対決は“リアル級”の熱戦
女子プロゴルファーの渋野日向子と原英莉花が13日、東京・丸ビル(千代田区)の特設ステージで「TGX バトルズ2 powered by FULL SWING,supported by チューリッヒ保険会社」に参加。優勝賞金200万円をかけてバーチャルゴルフ対決を行った。 【画像】笹生優花と冬の東京タワー TGX(東京都港区)は国内に50カ所以上のスタジオを展開予定のインドアゴルフブランド。男子プロの松山英樹、アダム・スコットが同社の株主兼戦略アンバサダーを務めており、10月にはブランドの本格始動を記念し、ゴルフ対決の第1弾を行った。 今回の対戦はシミュレーターの「FULL SWING(フルスイング)」のアンバサダーを務める渋野が原に声をかけて実現した。2人はともに1998年生まれの“黄金世代”で、プロテスト合格も同じ90期生。「原ちゃんとは仲も良いから、これで戦いたいと思ってオファーをかけた。無理だろうなと思っていたら、『全然いいよ~』って」と待ち望んだ一日だった。
試合は7ホールのマッチプレーで、4ホール先取したほうが勝ち。和気あいあいとした空気で始まったイベントだったが、ゲームが始まると一転、2人ともに真剣モードに。本番さながら番手選びに頭を使い、グリーンを読み、パットが決まれば自然とガッツポーズが出る。“声出しあり”の300人の観客の前で白熱した試合を展開した。 対決は最終ホールまでもつれ込んだ。原が前半3ホールで2勝して勢いに乗ったものの、渋野も負けじと取り返してゆずらない。7ホール目の渋野のイーグルパットがそれ、3勝2敗2分けで原が勝利した。 ほぼ初めてのシミュレーションゴルフだった原は、「(コースの状態を)自分で感じられないのは難しかったけど、アプローチとかけっこう正確。しぶこと久々に戦えて楽しかったです」とシーズン後の対決を楽しんだ。
契約を結ぶ渋野は「10ydくらいのアプローチを練習したり、静かに練習したいときはこれを使っている」と普段から“バーチャル”を取り入れている。世界のコースをグリーン形状に至るまで忠実にバーチャル上に再現。昨年のメジャー「全米女子オープン」のペブルビーチGLや、今年8月「全英女子」のセントアンドリュースなどは事前に“仮想体験”していたようで、「実際にコース行ったら、『あ、その通り!』って」とその正確さに驚いた。 イベント後に渋野が「めちゃくちゃ悔しい! (次の相手も)絶対この人で! 練習してきます」と早速のリベンジを誓うと、「(練習できるのは)ずるいー!」と原。笑顔も真剣な表情も、プロのさまざまな表情が見られる一日だった。当日の模様は、27日(金)まで動画配信サービス「U-NEXT」で視聴できる。(編集部・合田拓斗)