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トラック運転手だった女性が「#ワークマン女子」に感じた強烈な違和感

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プレジデントオンライン

急成長するワークマンが、女性をターゲットにした新規店「#ワークマン女子」を、横浜市の商業施設にオープンさせた。元トラックドライバーのライター、橋本愛喜氏は「『職人の味方』はどこに向かっているのか。長年の愛用者だった身として違和感しかない」という――。 【この記事の画像を見る】 ■職人の味方、ワークマンの自信  工場を経営していた当時、筆者はワークマンの作業服の愛用者だった。  油まみれになる構内作業に、トラックでの納品引取り。作業服が必須な現場だった。 ワークマンの作業服は、安くて丈夫でサイズも豊富。何より、家と工場の行き来にちょっと買い物で足を延ばす程度の毎日においては、ちまたにある「ザ・作業服」とは違った普段着っぽさがうれしかった。  当時のワークマンには、まだ女性モノの作業服のバリエーションが現在ほど多くなく、必然的に選ぶ服は男性ものばかりだったが、女性が女性モノの服を着なければならないという感覚が元々なかった筆者にとって、それは全く苦になることではなかった。  工場を閉じて以降、海外への移住やライター転身などで以前のように通うことが少なくなったワークマンに、筆者が再び注目したきっかけになったのは、「楽天からの撤退」だった。  これまで作業服の生産過程で培った「動きやすさ」、「機能性」への開発技術を活用し、キャンプウエアやカジュアルウエアなどといった「非ブルーカラー向け」の商品を次々と開発・商品化。新形態の「ワークマンプラス」をオープンさせ、店舗拡大を軌道に乗せていた。  楽天が「送料一律出展者負担」を決定した直後に行われたワークマンの撤退発表は、全国にある実店舗での商品受け渡し体制や、自社プライベートブランドに対する「自信」の表れだろう。  こうして店舗数も業績も順調に伸ばしてきたワークマンが、新たに乗り出したのが「#ワークマン女子」という新業態である。

■「女子」の謎  ニュースリリースによると、10月16日に「#ワークマン女子」店が横浜桜木町駅前のコレットマーレにオープン。当初は1店舗のみのコンセプトストアと位置付けていたが、前評判が非常に高く、今後は作業服、作業用品を扱わない一般客向けだけの店舗の名称を「#ワークマン女子」に統一し、10年間で400店舗を目指して全国へ新規出店していくという。  ブランド名の前にハッシュタグを付けることでSNSでの拡散を図ったり、メディア向けの内覧日を設けたりするなど、アピールにも抜かりない。  さっそく多くのメディアに取り上げられ話題性も十分なのだが、元ブルーカラーでワークマン愛用者だった身として単刀直入に言うと、今回の「#ワークマン女子」には共感が持てない。  その要因は、大きく分けて2つある。1つは、アパレルブランド名に付けた「#女子」の違和感だ。  オールジェンダートイレが増加したり、女子大がトランスジェンダー学生を受け入れたりするなど、世間ではジェンダーレス、ジェンダーフリー化が急速に広まっている。最近ではJALが「Ladies and Gentlemen」の呼びかけを「Everyone」に移行した。 ■女性4割、ユニセックス2割、男性4割  そんな時流の中で、アパレルブランドの名前にわざわざ「女子」を付けるのには、やはりそれなりの意味や「こだわり」があるのではと思うところだ。  が、「#ワークマン女子」では、女性向け商品だけでなく男性向け商品も取り扱うとのこと。最終的に女性4割、ユニセックス2割、男性4割にするという。  こうした「名と内容のズレ」も気になるところだが、さらに謎なのは、「男性客向け製品も扱っていることが認知されるまではチラシ媒体などには『#ワークマン女子with男子」の店名も使う予定』という点だ。  こうしたネーミングの迷走には、Twitterでも  「男性が超入りにくいのでワークマンライフウエアとかにしたほうが……」 「令和に…?  わざわざ……?  女子、男子……? 」 「ワーク“マン”→女子→男子。二重否定みたいに感じる」  といった声があがる。  ワークマンが群馬県伊勢崎市に「職人の店 ワークマン」1号店をオープンさせたのは、1980年。その頃の日本の世相やジェンダー観を考慮すれば、「ワーク“マン”」も「固有名詞だ」と理解できる余地はあるのかもしれない。が、今回の「#ワークマン女子」の店舗展開によって、「ジェンダー観の甘さ」が強調されたことは否定できない。

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