Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

<新型肺炎>卒業式中止、写真館に打撃 キャンセル相次ぎ「こんなにも影響出るとは…」

配信

千葉日報オンライン

 新型コロナウイルスの感染拡大で卒業式の中止が相次ぎ、晴れ着の貸し出しや記念撮影をする写真館が打撃を受けている。感染収束が見通せず、入学記念の撮影にも影響が出始めた。店主は「かつてない状況。東日本大震災の時どころではない」と不安を募らせている。  千葉県千葉市稲毛区の写真館「フォトスタジオかつみ」では、大学や専門学校の卒業式中止を受け、卒業はかまの貸し出しやスタジオでの記念撮影が約20件キャンセルになった。  店内には出番がなくなった着物がずらり。店長の伊庭克己さん(59)は「こんなにも影響が出るとは思わなかった。もうしまっちゃおうかな…」とこぼす。3月は小学校や幼稚園の入学記念の前撮りも多いが、「今年はまだ1件もない」状態だ。  伊庭さんは「震災の時は入学式に影響はなかった。今までで一番痛い。ゴールデンウイーク明けから始まる七五三にも影響が出るのでは」と先が見通せない状況を心配した。  市川市内の写真スタジオ店にも、衣装のレンタルなど10件ほどキャンセルが入っている。担当者は「キャンセルのダメージは大きい」とうなだれた。 ◆「せめて写真だけでも」  卒業式の中止決定が相次ぐ中、晴れの日に向けて、はかまの準備をしてきた女子学生たちは「せめて写真だけでも」と気持ちを切り替えようとしている。  卒業式ははかまを着る貴重な機会。神奈川県内の大学に通う女子学生(22)=市川市=は成人式用に振り袖をレンタルした際に、はかまも予約した。しかし、卒業式が中止に。「写真だけでも撮りたい。着るつもり」とキャンセルはしなかった。  木更津市の写真館「写楽館」では、卒業はかまの貸し出しを中心に約10件がキャンセル。式が中止になっても撮影だけはしようと、スタジオで晴れ着をまとい、思い出の一枚を撮る客が多い。  卒業式中止を決めた神田外語大学(千葉市美浜区)。大学運営法人の関連会社を通じて、式当日のはかまの着付けを申し込んだ女子学生から「はかまを着て大学内で記念写真を撮りたい」との声が寄せられている。大学側は新型コロナウイルスの感染リスクを考え、少人数での撮影をお願いしているという。  同大学は学位記と記念品を準備が整い次第、登録した保証人宛に送付。今月下旬には大学ホームページなどに、宮内孝久学長ら教員のお祝いメッセージの動画をアップするとしている。

【関連記事】