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もはや人災 感染拡大止まらぬ米国 政治優先し対策置き去り トランプ政権

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 コロナ対策本部の要でもある国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長は「人が動けば必ず感染は広がる。ガイドラインを無視して急ぎすぎて爆発的な感染を起こさないように」と注意を喚起した。しかし5月末の連休には、感染脅威が消えたかのように若者らが混雑したビーチやプール、パーティへと繰り出した。それから3週間後、経済再開を急いだ州では若年層を中心に爆発的に感染が増加し、バーの再閉鎖や店内飲食の再制限、遅まきながらのマスク着用を呼びかける状況に陥ったのだ。  こうした状況下で、目下の焦点は秋から安全に学校を再開できるかどうかだ。CDCは各地域が事情にあわせて、ソーシャルディスタンスをとりながら、小規模クラスや時間差、オンライン学習を組み合わせて再開するというガイドラインをまとめた。しかしトランプ大統領はこのガイドラインについても、「非現実的で、費用が掛かりすぎる」と批判し、さらに「秋から学校を再開しないなら、財源を減らす」と発言。対面式授業の再開を強く求めている。

 感染の拡大を背景に、7月21日からコロナ対策の記者会見が再開された。が、コロナ対策委員会の専門家の姿はなく、大統領が米国を称えるアドリブを交えつつ、さまざまなデータが散りばめられた原稿を読み上げるだけ。国としてのコロナ対策の方向性がみえないまま、感染と不信感がだけが広がっていくかのようだ。  ▽繰り返す光景  テキサス州やアリゾナ州の日中の気温はすでに40度近い。深夜からドライブスルーのPCR検査場に向けて、長い長い車の列ができる。検査を受けるのに車で8時間並んだという人もいる。それだけ待っても、検査キットが足りずに検査を受けられなかったという人も少なくない。運よく検査を受けられても、試験機関でも処理能力や必要な試薬の不足で、結果が出るのに1週間以上かかることが多い。  検査体制確立が遅れ、結局、米国が春に直面していた状況の繰り返しになってしまっている。確かに当時とは異なり、現在は1日あたり70万件以上のPCR検査を実施している。しかし市中感染がこれだけ広がると、現状を維持するだけでも1日に100万件以上、感染を抑制するにはその何倍もの検査をしなければ追いつかないと言われている。

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