フォードの定番SUVも電動へ! 新型エクスプローラーへ試乗 VWの技術を採用 快適性は競合以上
ベストセラーへ返り咲くための大きな1歩
ステアリングホイールには、ID.4などと同じ、タッチセンサー式のパネルがある。これも、本家と同様に反応がイマイチ。後発のフォードは、採用を見送っても良かったように思う。 インテリアは、レイアウトなどを観察すると、MEBプラットフォーム由来であることがわかる。大人が快適に過ごせる空間はあるが、内装素材にはコスト削減の結果が漂う。プジョーE-3008の方が、触感も含めて印象は勝るだろう。 英国人には、定番ブランドの1つといえるフォード。多くの家族にとって、新型エクスプローラーが最初のバッテリーEVになる可能性は高い。 扱いやすいサイズで、クラスの平均以上に運転を楽しめ、ロングレンジ版は航続距離も優秀。クラス平均以下の内装という特徴も受け継いではいるが、再びフォードがベストセラー・ブランドへ返り咲くための、大きな1歩といえるだろう。 ちなみにもう1台、フォードはMEBプラットフォームをベースにしたバッテリーEVを計画中。こちらは、懐かしいカプリの名前が復活する予定だ。
フォード・エクスプローラー・エクステンデッドレンジRWD プレミアム(欧州仕様)のスペック
英国価格:4万9975ポンド(約999万円) 全長:4460mm 全幅:1870mm 全高:1600mm 最高速度:180km/h 0-100km/h加速:6.4秒 航続距離:569km 電費:6.7km/kWh CO2排出量:- 車両重量:2102kg パワートレイン:永久磁石同期モーター バッテリー:77kWh(実容量) 急速充電能力:135kW 最高出力:286ps 最大トルク:55.4kg-m ギアボックス:1速リダクション(後輪駆動)
マーク・ティショー(執筆) 中嶋健治(翻訳)