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ハライチはお笑い6.5世代 高田文夫氏が絶賛する実力

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NEWS ポストセブン

 放送作家、タレント、演芸評論家で立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫氏が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。今回は、最近話題のお笑い第7世代より少し先輩、6.5世代「ハライチ」についてお届けする。

 * * *  コロナだ、熱中症だ、そんな中、渡哲也まで亡くなった。こんなに酷い夏はない。誰も気付いてないがひっそりと桑田次郎(二郎)も亡くなっている。戦後すぐ我々団塊世代に夢と希望となにより勇気をくれた『月光仮面』『まぼろし探偵』『8マン』の作者です。正しい正義とはなにかを漫画で教えてくれました。感謝。  暗くなりがちな気分の中、テレビをつければまた“日大”です。アメフトの騒ぎがおさまったら今度はラグビー部でまた問題が起きました。運動部は縦社会なので間違った正義がまかり通ります。  今回のコロナ禍でも自粛警察から始まり、いやな正義がありました。私のように日大でも芸術学部を出ているとなんか距離を置いてしまいます。まわりは「同じ日大なのに……」という目でみますが、古くから言われる日芸出身者の格言。「日芸というプライドと、日大というコンプレックスを併せ持って生きている」ひねくれているのです。屈折しているのです。  こんな時、明るくしてくれるのはテレビの呑気なバラエティ……と見れば、どんな番組にも必ず出ていて、どんな球でもひろって小さな笑いでみごとに返すのがハライチの澤部です。クリクリ坊主で一見なつかしの山下清風の男です。

 いまバラエティの世界に精通している制作の連中にきくと「どんな混乱でも野戦でも澤部か吉村崇(平成ノブシコブシ)を押さえておけば、どんな現場と空気になろうが大丈夫なんです。これ程使い勝手のいいタレントはいませんネ」と大絶賛。大勢のテレビの中に求められる瞬発力、状況判断能力、コメントの力とユーモア。澤部のいる“ハライチ”は、頭脳と言うべき岩井勇気とのバランスで実は成り立っている。近頃はなかなかネタを見る機会も少ないが、M-1などにも何回も出ている超実力コンビ。  今をときめく“第7世代”はEXILEに憧れそこから名付けたEXITやら霜降り明星、四千頭身とひねった芸名が多いが、さすがハライチは6.5世代。出身地の埼玉県は上尾の“原市”が由来。世に出たきっかけの“ノリボケ”といわれる独特のネタ作りもすべて岩井の頭の中から生まれ、澤部はただ言われるまま面白く動き出す。岩井曰く「テレビに出る度に“ネタはすべて書いてもらってます澤部です”と言って欲しいわ」とグチる。  先日私のラジオに二人で来たので「要するに澤部はサムラゴーチで、岩井は新垣さんなんだろ、なっ新垣さん」と言ったら、「例えが古すぎて分かりづらいわ。もう色あせた記憶」とサムラゴーチが言った。 ■イラスト/佐野文二郎 ※週刊ポスト2020年9月4日号

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