【吉見×岩瀬】ドラゴンズ黄金期の「エース」と「クローザー」が初対談!引退までの葛藤・現在の心境を本音で語る
今年、惜しまれつつ引退したドラゴンズのエース・吉見一起さんと、伝説のクローザー・岩瀬仁紀さんが、引退後初対談。 引退決断の裏にあった葛藤や、吉見さんを真のエースにさせた岩瀬さんの言葉など…チームの黄金期を築いた2人の大投手が本音で語り合った。(「スポーツスタジアム☆魂」12月6日放送分より)
吉見一起。針の穴を通すようなコントロールから「精密機械」と呼ばれたドラゴンズのエース。けがに苦しみながらも、不屈の魂で何度も復活。しかし今年、ユニフォームを脱ぐ決断をした。 岩瀬:「引退して少し時間がたったけど、いまはどんな心境?」 吉見:「最後、引退登板をしたあと2~3日は、体を動かした方がいいのかなと思ったんですけど。ただ、それを過ぎると、もう野球をやらなくていい、という思いになったので、何もしていなくて…。ただ、頭の中が空っぽになったな、と。それだけ野球のことを考えていたのかな、と自分なりに思っています。岩瀬さんはいつ引退を実感しましたか?」 岩瀬:「辞めてから野球の夢をよくみるようになった」 吉見:「僕まだですね~」 岩瀬:「やってるときは、野球の夢は見なかった、逆に」 吉見:「(野球)やりたがっているんじゃないですか?」 岩瀬:「きのうも(夢で)入団テスト受けてたもん(笑)。『うそでしょ!?』って思って…夢の中で野球でうなされるっていうね(笑)」 京都府福知山市出身の吉見。野球を始めたのは小学2年生。高校時代、エースとして甲子園に出場したが、ドラフトにかかることはなかった。転機はトヨタ自動車時代。社会人ナンバーワン投手となった吉見は、ドラゴンズに希望枠で入団することになった。
吉見の野球人生を変えた岩瀬の一言
岩瀬:「俺が試合終わってから注意したのは覚えてる?」 吉見:「はい。覚えています。あれははっきり覚えています」 2009年クライマックスシリーズ。第2ステージの3戦目。先発した吉見の“ある行動”が、岩瀬の目に留まった。 6回、二者連続ホームランを許し同点に。すると吉見は、ショックを隠すことなく、手を膝につき、うなだれた。 この姿を見た岩瀬は、試合後、吉見に声をかけたという。