「オオタニの話を“ひ孫”に」フリーマンもカーショーも…大谷翔平と“ドジャースの先輩MVP”の幸せな関係「勤勉さ…見ていてクールだ」
“MVPプレゼンター”カーショーが語る大谷
<名言2> 彼は本当に、本当に勝利を望んでいて、ポストシーズンに行くことに興奮している。 (クレイトン・カーショー/NumberWeb 2024年11月14日配信) https://number.bunshun.jp/articles/-/863690 ◇解説◇ 現代野球では先発とリリーフの分業制となり、200勝の大台に達するピッチャーは“絶滅危惧種”となりつつある。 2024年は日米通算でダルビッシュ有が達成したが――MLB通算200勝を最後に達成したのは2023年、ドジャースのエースとして長年君臨したカーショーである。ワールドシリーズでドジャース打線を相手に立ちはだかったゲリット・コール(34歳/ヤンキース)でもまだ「153勝」であることを踏まえると、いかに難易度の高い記録かが分かる。 カーショーで特筆すべきは「大谷を除くピッチャー」の中で、最も直近でMVPを獲得していることだ。 MLBではシーズン最高の投手にサイ・ヤング賞が与えられるゆえ、MVPは野手が受賞するケースが大半だが……今からちょうど10年前、2014年のカーショーは「21勝3敗239奪三振6完投198.1回、防御率1.77」と、当時21世紀の先発投手で最高の防御率をマーク。史上11人目となるMVPとサイ・ヤング賞同時受賞を果たした。2024年ナ・リーグMVP発表のプレゼンターとして、同僚となった「ショウヘイ・オオタニ」の名前を発表したのがカーショーだったのも、納得の人選である。 大谷とカーショーが初めて接点を持ったのは、2017年オフに大谷がポスティングシステムによって各球団と面談した際のこと。ドジャースが獲得に名乗りをあげる中で、大谷との面談にカーショーら主力を同席させる本気ぶりを見せた。 最終的に大谷がエンゼルスを選んだことで、“因縁”を報じられたこともある。実際、公式戦で打者・大谷に対してカーショーが許した安打は2022年のオールスターのみ(その後、大谷を一塁牽制球でアウトに)。ドジャースのエースとしてのプライドを見せたとも言える。
勤勉さ…見ていてクールだ
ただ、ドジャースに大谷が加わって以降、カーショーは背番号17の野球に対する真摯な姿勢を目の当たりにした。「細部へのこだわりと勤勉さ。見ていてクールだ」と阿部太郎記者に話した言葉は、リップサービスではないだろう。 長年にわたってエースを務めてきたカーショーは36歳の今、満身創痍である。肩の手術明けの今季は登板7試合にとどまり、何度も悔しさを味わったポストシーズンではマウンドに立つことはなかった。それでも……ワールドシリーズ第5戦後のシャンパンファイトで、カーショーは大谷にこう感謝を寄せたという。 「サンキュー、サンキュー」 〈大谷MVP特集:つづく〉
(「スポーツ名言セレクション」NumberWeb編集部 = 文)
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