国営化から10年 桃園空港に「専属の香り」 台湾の風景や文化伝える
(桃園空港中央社)台湾桃園国際空港を運営する桃園国際機場公司(桃機公司)は1日、国営企業となって満10年を記念する記者会見を開き、これまでの歩みを振り返るとともに、さらなるサービス向上を目指して開発された「台湾の玄関口の香り」(国門香)を発表した。 同社の前身は、1978年に設立された交通部(交通省)民用航空局中正国際航空站。2006年に桃園国際航空站と改称。2010年11月1日に、同部が100%出資する会社となった。 同部の祁文中常務次長は、同空港の2019年の旅客輸送量は会社設立当時の1.8倍、発着便数は1.7倍となり、いずれも過去最多を記録したと説明。今年は新型コロナウイルスの影響を受けたが、この機に施設整備を進め、コロナ収束後はより良質なサービスで旅客を迎え入れたいと意気込みを語った。 お披露目された香りは、喧噪(けんそう)を離れた森林をほうふつとさせるヒノキやスギ、寺廟をイメージさせる線香、台湾の茶文化を象徴する茶の香りなどが配合されており、淡く爽やかな香りのグラデーションが特徴。台湾の山岳旅行を推奨する同部の年次方針に呼応したもので、同部は、五感に訴えるサービスでより多くの人を山に誘いたいとしている。 (呉睿麒/編集:塚越西穂)