年収800万円の子育て世帯は月々どのくらい貯金しているの?
子供の教育費が年々かかってくる子育て世帯。全国の平均年収より多い年収800万円の子育て世帯でも、貯蓄が思うようにできないという悩みが多いです。 では、年収800万円の子育て世帯では、毎月どの程度貯金をしているのでしょうか。貯蓄すべき金額とともに詳しく解説します。
子供を抱える年収800万円の家庭の貯金額
金融広報中央委員会の令和2年「家計の金融行動に関する世帯調査(2人以上世帯調査)」によると、2人以上の金融資産の保有額は平均で1,436万円あることが明らかになりました。調査対象の属性は30代~60代まで幅広いですが、年齢が上がれば上がるほど金融資産の平均が上昇しています。 では、年収別にみる貯蓄額はどうでしょうか。年収750万円~1000万円未満の世帯では、預貯金額は906万円という数字でした。年収800万円の子育て家庭の多くが900万円以上の貯金があることがわかります。年収が多くなればなるほど、預貯金の他に投資などをして金融資産があり、NISAやiDeCoなどを活用している家庭も多いです。
年収800万円の子育て世帯で負担になる教育費
年収800万円の子育て世帯で負担になるのは教育費が大きいです。幼児教育、保育の無償化が2019年から始まりました。無償化は3歳以上で、0歳~2歳までの子供で800万円以上の年収がある家庭は無償化の対象になりません。保育料は自治体や兄弟の数によって大きく異なります。 例えば、東京都江東区の令和2年4月からの保育料の、保護者の平均負担額は月額3万円でした。経費としては0歳クラスは39万、2歳では19万円の費用がかかりますが、区の負担により保育料が軽減されています。3歳以降は無償化の対象になり、小学校について公立を選択した場合には教育費の負担はそこまで生じません。 しかし、中学校以降は、塾に通ったり、私立校の選択に応じて教育費の負担が増えることになります。高校まで公立に進み、私立大学に進学する場合でも1000万円以上がかかるため、大学費用の教育費の準備が必要です。