【続報】陥没事故一夜明け 疲れた表情の避難住民 現場では応急復旧工事始まる 広島市西区
広島市西区福島町で市道が陥没し水があふれ出した事故から一夜明けた27日午前、避難所で過ごした住民は疲れた表情を見せた。市は26日夜から現場の交差点で調査や応急復旧工事に着手した。 【写真】陥没事故 一夜明けた現場付近や広島市の住民説明会 現場に近い観音小と観音公民館では約40人が一晩を過ごした。女性(82)は「人目が気になって30分ぐらいしか寝れなかった」。この日朝、西区の職員に付き添ってもらい、貴重品や薬を取りに一時帰宅した。「道が50、60センチ隆起していた」と話した。市などは観音小で説明会を開き、今後の対応などについて説明した。 市下水道局によると、26日夜に始めた陥没現場の市道交差点付近9カ所でのボーリング調査の結果、地中に空洞は確認されなかったという。陥没を埋め戻す応急復旧工事は27日午前9時に始め、作業は28日正午ごろに終える予定としている。 また、道路の陥没は東西約30メートル、南北約40メートルのエリアに広がっていることを確認。深さは最大で約2メートルだった。建物の傾きやひび割れなどの被害は少なくとも11棟で見つかったという。 市水道局によると、27日午前7時時点で陥没事故が起きた交差点付近の立ち入り禁止エリア内の16戸で断水が続いており、解消時期は未定という。事故発生後、茶色や赤など水のにごりを指摘する苦情が近隣住民たちから82件寄せられたが、26日午後7時時点でおおむね解消されたという。
中国新聞社