高額収入に惑わされないで、山陽小野田署が理科大生に闇バイトへの注意喚起【山陽小野田】
飲酒運転の疑似体験も
山陽小野田警察署(坂野雅浩署長)は28日、山口東京理科大で闇バイトの加担防止と自転車の安全運転を呼び掛けた。署員3人と同大のサイクリング部、ボランティア部の有志10人が参加。飲酒体験ゴーグルを使っての歩行体験では学生が足元をふらつかせ、危険性を実感していた。 社会問題になっている闇バイトについては署員が「簡単に高額収入を得ることができるという甘い言葉に惑わされないで」と書かれた啓発チラシを手渡しながら、うそ電話詐欺や強盗などの犯罪に加担することがないよう訴えた。 また11月1日から道路交通法の一部改正で自転車に関する罰則が強化されたことを受け、飲酒体験ゴーグルで危険性を体感した。ゴーグルを装着した学生たちがフロアに並べられたコーンの間をじぐざぐに歩行。自分が思っているポイントに思うように足を運べず、コーンを蹴り倒してしまう場面もあった。 サイクリング部の矢吹琉偉(るい)さん(工学部応用化学科3年)は「サークルとしては以前からモラルを持って乗るように徹底している。ズボンの裾がチェーンに巻き込まれないように自転車に乗るときの服装にも気を付けている」と話した。 田村優和(ゆうや)さん(工学部機械工学科1年)は「飲酒体験ゴーグルで酒を飲んで運転する危険性を再認識した。努力義務なのでこれまで着用していなかったヘルメットも買いに行こうと思う。闇バイトにも関わらないようにしたい」と気を引き締めた。 同署の小林忠交通課長は「自転車利用に関しては加害者にも被害者にもならないようにお願いしたい。闇バイトもおいしい話はないと自覚し、もし巻き込まれたと思ったら警察に相談してほしい」と伝えた。