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止まらない芸能人の「自死」「薬物」「退所」…いま芸能界に何が起きているのか?

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現代ビジネス

三浦さんに続き、芦名さんまでも

 三浦春馬さんの訃報が伝えられた7月18日から2ヵ月弱が過ぎた9月14日、芦名星さんが自宅で亡くなっていたことがわかった。自殺とみられる。三浦さんに続き、人気俳優が自ら死を選んだことが悲しみとともに報じられている。 【写真】芸能人が「クスリとセックス」に溺れるまでの全真相  三浦さんは30歳で、芦名さんは36歳。経験と実績を積み重ね、スキルと信頼を手に入れる年代であり、事実2人は出演作の絶えない売れっ子俳優だった。だからこそ人々の間に「なぜ?」という感情が広がっている。  芸能界の激震は、人気俳優の訃報だけではない。今月8日、伊勢谷友介が大麻取締法違反で逮捕。その3日前までプライム帯の連ドラに出演していた上に、近年は東北の復興支援などの社会貢献や、高校の学長を務めるなどの健全なイメージがあっただけに衝撃は大きかった。  今年2月には槇原敬之が覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕、昨年11月にも沢尻エリカが麻薬取締法違反で逮捕、昨年3月にもピエール瀧が麻薬取締法違反で逮捕。日本中の誰もが知るビッグネームの相次ぐ薬物逮捕は、何を意味しているのか。  さらに、もう1つ大きく報じられているのは、所属事務所からの退所ラッシュ。男性タレントの大手・ジャニーズ事務所と、女性タレントの大手・オスカープロモーションを筆頭に、前例がないほど退所者が続出しているのはなぜなのか。  今年は世間を騒がせた不倫騒動もいくつかあったが、この自死、薬物、退所は、問題の深刻さでは、はるかに上をゆく。今、芸能界で何が起きているのか。そして、コロナ禍の影響は考えられるのか。この1年あまり、芸能人本人から、芸能事務所関係者、テレビ局員と制作会社スタッフ、芸能記者から聞いたことをベースに、その実態をつづっていく。

コロナ禍で自分と成功を信じられない

 自死、薬物、退所の3つに共通していたのは、周囲の人々が「何で気づかなかったの?」と言われてしまうこと。「悩んでいなかった?」「おかしな様子はなかった?」「手を差し伸べられたのでは?」などの声に関係者は悩まされているという。ただ、「気づけなかったから起きてしまった」ことは事実であり、各事務所としてはこのままでいいはずがなく、何かを変えていかなければいけない。  では、どんな現実があり、どんな原因が考えられるのか。  まず自死に関しては、やはり本人でなければわからないことが多く、誰に聞いても憶測の域を出ない。しかし、それでも芸能界の当事者たちに話を聞いていくと、「ただの憶測」というより、「そうだったのではないか」と思わされる現実と原因があった。  「芸能人は『仕事が少ない』か、『忙しすぎる』のどちらかになりやすくて、『ちょうどいい』という人はほとんどいない。『自分の代わりになる人がたくさんいる』ことをわかっているから、人気があって順調に見える人でも心身両面でけっこうつらいし、何回か『私がいなくなっても誰も困らないでしょ』と言われたこともある」(芸能事務所関係者)  三浦さんと芦名さんがそうだったかはわからないものの、世間の人々が思っているよりも自己肯定感が低い芸能人は多い。近年、芸能人の数が増えて競争が激化し、加えてコロナ禍で休みが続いたことで、「自分の資質や成功を信じられない人が増えている」というのだ。  「仕事を断れる人はなかなかいない。特に求められて初めて演じる機会を得られる俳優は断れないし、『できるだけ期待に応えたい』と思うので、おのずとハードワークになり、キャパを超えてしまうことがある。コロナ禍でのオファーなら、なおさら頑張ってしまうけど、ふだんより撮影がハードになっているから、ある若手俳優は体調を崩してしまった」(ドラマ制作会社スタッフ)  俳優業は芸能人の中でも、特に「地味で受け身」と言われる仕事。完成した作品こそ華やかだが、基本的な仕事の流れは「オファーを受け、脚本を読んでセリフを覚え、監督の演出方針を聞き、OKが出るまで繰り返し演じる」という受動的かつ地味なものになる。  そのため芸能人の中には、穏やかに笑っているように見えても、心の中では「うまくできていたかな……」と不安視する人が少なくない。「自ら命を絶つくらいなら、やめればいいのに」と思うかもしれないが、芸能人として一定の成功を収めると、「やめる勇気より、命を絶つ勇気を持つことのほうが簡単」と思ってしまう人がいるのだ。

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