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【懐かしの国産車 26】3代目となったマーチは徹底的に日常を重視したフレンドリーさがいい

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日産 マーチ(3代目:2002年)

今から20年ほど前、新しい世紀に変わる頃。クルマに対する考え方も変わり始めていた。そんな時代のニューモデルのインプレッションを当時の写真と記事で振り返ってみよう。今回は「日産 マーチ(3代目)」だ。 【写真】リアビューやインパネ、シートなどを見る(全9枚) 3代目にフルモデルチェンジされたマーチは、なんといってもそのスタイリングが注目されている。そもそもマーチというクルマは、歴代モデルがいずれも10年くらいのライフスパンを考えて作られている。したがって、スタイリングも飽きがこないようにオーソドックスにまとめられているし、プラットフォームやエンジンは新開発されていた。 ところが、新型マーチのスタイリングはインパクトが強烈だ。ポイントは、まずヘッドランプ。フロントウインドー直前の高い位置にセットされた楕円のランプが作り出す表情は、なかなか可愛げのあるもの。ウインカーを内蔵した左右2分割のフロントグリルとの組み合わせも悪くなく、個性的なものだ。 全体のフォルムもユニークだ。とくにアーチ型のショルダーラインや丸みを帯びたルーフなどは、顔つき同様に優しさを感じる。それでいながらオーバーフェンダー風に下部が張り出したリアビューは、安定感を感じさせてくれる。全長は先代より25mmほど短いが、ホイールベースは70mm延長され、エンジンルームは圧縮して室内長は大幅に余裕を増している。全高は100mmも高められているから、前後席とも居住性は先代よりも格段に向上している。 インテリアもなかなかオシャレで、ドアのレバーやコラムスイッチ、エアコンなどの各種操作系は、ほぼ専用の新デザインだ。TPO(サーモ プラスチック オレフィン)という素材を表面に被せて成形したインパネも、暖かみがあっていい風合いを出している。 新型マーチには1L/1.2L/1.4Lと3種の直4エンジンが搭載されているが、1.2Lのバランスの良さが光っていた。先代のものを大幅にリファインしたエンジンは低速トルクを重視しており、発進時からタルさを感じることはない。高速をガンガン走るエンジンではないが、最高出力90psと最大トルク12.3kgmという必要にして十分なパワーはあり、市街地中心で使うのなら1.2Lで問題ないだろう。 一方、98psと14.0kgmを発生する1.4Lになると全体的にトルクが厚くなっており、しかもシャープな印象も感じさせる。発進時などはトルクが強すぎるきらいもあり、高回転だけパワーを増強する味付けでも十分だったのではと思ってしまった。 サスペンションは、マーチ伝統のソフトでマイルドなセッティングを踏襲している。ただ、街中での快適性を重要視しすぎているようで、高速ではもう少ししっかりした感じが欲しくなる。ステアリングには電動パワステを採用しているが、低速では少し軽すぎて、高速では直安性はいいものの切ったときのダルなレスポンスが気になる。このあたりは、改善を望みたいポイントだ。 とはいえ、新型マーチは初代や先代の2代目と同様、コンパクトカーの定番となれるだけのポテンシャルを秘めていることは間違いない。今後の熟成によって、ここで挙げた不満が解消されていくことに期待したい。

日産 マーチ 12c 主要諸元

・全長×全幅×全高:3695×1660×1525mm ・ホイールベース:2430mm ・車両重量:890kg ・エンジン形式:直4DOHC/横置きFF ・排気量:1240cc ・最高出力:66kw(90ps)/5600rpm ・最大トルク:121Nm(12.3kgm)/4000rpm ・トランスミッション:4速AT ・タイヤ:165/70R14 ・当時の車両価格:105万円

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