Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

犬猫の「老老介護問題」が深刻…高齢の飼い主が直面する「厳しい現実」

配信

  • この記事についてツイート
  • この記事についてシェア
現代ビジネス

 犬猫の寿命は、ここ20年ぐらいで飛躍的に延びて十数年になり、いよいよ長寿社会に突入しています。 【写真】衝撃…女性に大人気「フクロウカフェ」のあぶない実態  その理由は、犬は予防薬を内服するようになり、フィラリア症で亡くなる子が少なくなったからです。猫についても室内飼いが増えて猫同士の伝染病(猫エイズや猫白血病など)にかかる子が減りました。加えて、猫は腎不全が克服できれば、平均寿命が30年近くまでいくのではないかと言われています。  このようにペットが長生きになると、もろ手をあげて喜びたいところですが、現実はそう簡単にいかないのです。  実は、飼い主とペットの高齢化とが絡みあって、さまざまな問題が起きています。筆者は、ときどきグルグルと回る(認知症)18歳の愛犬と暮らしています。その体験も踏まえて、今回は高齢者とシニアのペットについて考えみましょう。

動物収容施設での現状

 行政は、動物の「殺処分ゼロ」を目標に掲げています。  しかし、以前ほど簡単には引き取ってくれなくなっています。日本全体で年間に殺処分される犬猫の数は少しずつ減ってきていますが、それでも、まだ1年に数万頭という数の犬猫が殺処分されています。  飼い主がわかっている(野良犬や野良猫ではない)犬猫で、引きとりの主な理由は、以下のようなものがあります。  ・高齢の飼い主が死亡 ・高齢の飼い主の病気 ・高齢の飼い主が施設に入居  決して、コロナ禍でにわかペットブームになり、犬猫を飼ったら思ったより大きくなったからとか、犬が凶暴だから、というような理由ではないのです。

高齢の飼い主は残酷なのか?

 このように動物管理センターに老犬や老猫を連れて行く飼い主に対して「信じられない」「終身飼育が基本じゃないの」「もう、少しだから、飼ってあげて」と言うのは、簡単なことです。  犬が十年以上生きているということは、きちんとワクチン接種をして、毎年、夏になれば、フィラリア症の予防薬を飲ませて、散歩に行っていたということです。そうじゃないと、犬といえども十年以上生きていません。飼い主のケアがあるからです。  猫の場合も、室内飼いにして、避妊・去勢手術をして大切に育て十数歳を迎えているのです。  そんな愛情たっぷりに育てた子たちを、殺処分されるとわかっていても、動物収容施設に連れて行かざるえない高齢の飼い主はいるのです。  いまや高齢者が多い社会で、世の中から見えにくいところで、このような問題は起こっているのです。なぜ、そのようなことになってしまうのかを見ていきましょう。

【関連記事】