ゴールデン・グローブ賞の女優ヘア&メイクをチェック。
史上初のリモート開催を試みた第78回ゴールデン・グローブ賞授賞式。多くのセレブはネット中継で参加したものの、映し出されるその姿は華やかさに溢れていた。そんな彼女たちの個性溢れるヘア&メイクに注目してみよう。
エマ・コリン 現代版ツイッギーのごとく。
「ザ・クラウン」でテレビの部ドラマ部門の主演女優賞を受賞したエマ・コリンは、60年代のツィッギーか、はたまた道化師を彷彿させるドーリィなルックで登場。タイトに撫でつけたショートヘアに、マスカラをたっぷりのせバサッとさせた上下のまつ毛や、下まぶたの濃いめのアイラインが、彼女の気品漂う魅力にファニーなギャップを加えていた。このアイコニックなスタイルをさらにブラッシュアップさせていたのが、フューシャピンクのリップ。輪郭をぼかしたソフトな発色が、透明感のあるベースメイク、ピンクトーンのチークとも見事に調和。その可憐さは、花びらがふわりと開いたイングリッシュローズのようだった。
アニャ・テイラー=ジョイ ハリウッド黄金期を現代調にアップデート。
ディオール(DIOR)のオートクチュールドレスに身を包み、オールドハリウッドの女優スタイルに挑戦したのは、「クイーンズ・ギャンビット」でミニシリーズ/テレビムービー部門の主演女優賞を獲得したアニャ・テイラー=ジョイ。そのゴージャスなルックは、メタル感のあるブラウン系シャドウとボリューミーなアイラッシュをあしらった目もと、落ち着いたレッドベージュのリップが立役者。Cゾーンのハイライトと頬骨上のチークのバランスも絶妙で、彼女の個性的で聡明な顔立ちを引き立てている。
さらに洗練度を高めたのが、プラチナブロンドのダウンヘア。サイドを耳にかけた7:3のブロッキングが、クリーンかつセクシーなムードを演出。毛先にだけカールをあしらったのが、全体に柔らかなニュアンスを加えている。
アマンダ・サイフリッド 今こそ新鮮な王道レッドカーペットスタイル。
これぞアワードスタイル! といえるほど、優美で洗練されたドレスアップを披露したアマンダ・サイフリッド。「Mank/マンク」で映画部門の助演女優賞にノミネートされ、惜しくも受賞は逃したが、華麗なルックではその日一番の注目を集めていた。彼女を担当するメイクアップ・アーティストのジュヌヴィエーヴ・ハーのインスタでは、美しきメイクの全貌を公開。アマンダがグローバルアンバサダーを務めるランコムのプロダクトが用いられ、ドレスと同じコーラルピンクを基調に、陰影で深みを出した目もとと、パーリィなツヤをまとわせたヌーディリップで上品なコントラストを生み出している。