巨人残留の菅野、8億円で契約更改 「責任ある投球を見せたい」
ポスティングシステムでの米大リーグ挑戦を目指したものの、合意に至らずに巨人残留を決めた菅野智之投手(31)が14日、契約更改交渉に臨み、日本球界最高となる年俸8億円の1年契約でサインした。昨季までは佐々木主浩投手(横浜=現DeNA)と並んで日本選手最高の6億5000万円だったが、1億5000万円アップ。日本球界最高とされる巨人時代のペタジーニ選手の7億2000万円を上回った。 今月9日に米国から帰国した菅野は、東京都内の待機先で書面のやりとりなどを通じて交渉した。菅野は「プレッシャーもあるし、金額に見合ったプレーができるように。身が引き締まる思い」と決意を示した。その上で「(子供たちの)野球離れが加速している中、夢のある数字だと思う。自覚のある、責任ある投球を見せたい」と意欲を見せた。 今季は「目の前の日本一しか考えていない」といい、一人一人のレベルアップが欠かせないと強調。自らについても、「昨年は平均球速も上がったし、突き詰めればもっと上がるイメージがある。まだまだパフォーマンスは上がるし、上を目指せる体だと思っている」と自信をのぞかせた。 まずは目の前の戦いだが、来オフの大リーグ再挑戦も視野に入れる。「日本一を常に考えて、オフにもう一度、メジャーに挑戦できるチャンスがあれば、またチャレンジしたい」と語った。(金額はいずれも推定)【角田直哉】