Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

地球の磁場は「マグマの海」が生み出した…系外惑星でも同様か。大気と生命の可能性高まる

配信

  • この記事についてツイート
  • この記事についてシェア
BUSINESS INSIDER JAPAN

地球には少なくとも34億年前から磁場が存在しており、破壊的な太陽風から大気を保護している。 【全画像をみる】地球の磁場は「マグマの海」が生み出した…系外惑星でも同様か。大気と生命の可能性高まる ここ10億年ほどは、地球の外核で対流する液体金属の層が、磁場を生み出している。そして、この層に生じる変動によって、磁場の一部が弱まってきている可能性がある。 しかし、最初の数十億年間に磁場を生み出していたのは別のもの、例えば地球の核(コア)に存在したマグマの海であったとする研究が発表された。 太陽系外の地球型惑星にも、磁場の起源となりうるマグマの海が存在するかもしれない。 それは、宇宙には大気をもつ惑星が、これまで考えられていたより多く存在する可能性があることを意味する。 地球の磁場は、恐ろしい破壊力をもつ太陽放射からこの惑星を守っている。磁場がなければ、太陽風によって地球の大気は剥ぎ取られ、海の蒸発も進み、地球の生物はすべて死滅してしまうだろう。 こうした地球のセーフティネットは、少なくとも34億年前から存在している。現在の磁場は、地球の外核(アウター・コア)の液体金属が対流することで生み出されている。しかし研究者によると、液体金属の対流が磁場を生成しているのはここ10億年ほどに過ぎず、それ以前は、地球の核(コア)では十分な対流が起こっていなかったという。 ここに謎が残る。液体金属の前には、何が地球の磁場を生み出していたのだろうか。 2020年2月に発表された研究が、その答えとなりうる仮説を提示している。それは、かつて地球の深部に、基底マグマオーシャン(basal magma ocean)と呼ばれる液体の層が対流しており、初期の地球磁場を生み出していたとする説だ。この磁場のシールドは、生命の発達に重要な役割を果たした。 この研究論文の主著者ラーズ・スティクスルード(Lars Stixrude)はBusiness Insiderに対して、「地球上には35億年から40億年前から生命が存在したことが分かっている。生命が発達するにはそれに適した環境が必要であり、そうした環境を構成するひとつの要素が磁場だった」と語った。 スティクスルードのチームはまた、かつて地球深部に磁場を生み出すマグマが存在していたとすれば、太陽系外の惑星にも同様のものが存在すると考えている。すなわち、系外惑星にも、これまで知られていなかった「大気を保護する磁場シールド」が存在するかもしれないのだ。

【関連記事】