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【陶酔させ満たしてくれる】ケーターハム・スーパーセブン1600へ試乗

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AUTOCAR JAPAN

英国ならキットカーとして購入も可能

text: Alan Taylor-Jones(アラン・テイラー-ジョーンズ) translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)   家の中から出られず、青い空と太陽を眺めている読者も多いはず。ひと目を気にせず思い切り運転したいと、ウズウズしているクルマ好きも少なくないだろう。 【写真】ケーターハム・セブン・シーズ (62枚) ネットショップで、プラモデルやレゴ・ブロックに手を出すのも悪くない。でも空いたガレージを持っていれば、英国ならキットカーを手に入れるという方法もある。ケーターハム・スーパーセブン1600だ。 英国ではケーターハムから、クルマのコンポーネント丸ごとを自宅へ送ってもらえる。375ポンド(5万円)を追加で払えば、必要なツールも送ってくれる。組み立てに要する時間は、通常80時間から100時間ほど。 自ら組み立てる自信がないのなら、2395ポンド(32万円)でケーターハムが組み立ててもくれる。クルマは登録済みとなり、すぐに乗れるカタチで最寄りのディーラーへ届けられる。 今回試乗するスーパーセブンをご紹介しよう。スズキ製3気筒を載せたスプリントとスーパースプリントに続いて登場した、レトロをテーマにしたケーターハム・セブンだ。 ベースとするのは、4気筒の270と呼ばれるモデル。フロントタイヤを隠すのはサイクルフェンダーではなく、トラディショナルなフレアタイプ。レトロ感を強めるため、スペアタイヤをリアに背負っている。価格は通常の270より、わずかに上乗せとなる。 ツイン・スロットルボディには、K&N社製のエアフィルターを装備。元気な吸気ノイズが耳に届く。 レトロ感を漂わせるレザーシートは黒が標準。他の色はオプションで選べる。ウッドリムのモトリタ製ステアリングホイールも、オプションではある。

これほど情報量の多いスポーツカーはない

シャシーのサイズは2種類。標準のものと、SVバージョンと呼ばれる、ひと回り長く広いタイプ。背の高いドライバーへ、若干の余裕を与えてくれる。 自然吸気1.6Lのフォード・シグマ・エンジンはわずかにチューニングが入り、136psを6800rpmで発生。0-96km/h加速は5.0秒と素早い。スーパースプリントに積まれた抑揚の少ないスズキ製の3気筒ターボより、操る楽しさでははるかに上だ。 ボンネットの中に収まるツイン・スロットルボディのエンジンは、低回転域でのアクセルレスポンスの柔らかい感触が、レトロな体験にぴったり。5速MTはストロークが短く、機械的な質感が味わえる。 アクセル操作でエンジンの回転数は鮮明に高まり、リミッターまで一気に吹け上がる。吸気ノイズを徐々に大きく響かせながら。 ステアリングやブレーキにはパワーアシストがつかない。満足感のある走りを楽しむには、ドライバーにも準備と心づもりが求められるタイプだ。 かなりクイックなステアリングは、手のひらへ路面の細かな状況を刻々と伝えてくれる。コーナリング時はフロントタイヤのグリップ状況も、すべてが掴める。どのクラスの、どの価格帯のクルマでも、これほどの情報量を持つスポーツカーはない。 もちろん、スーパーセブンはアルピーヌA110ほど安楽ではない。高速域で耐えるための筋力は不要でも、低速域での操舵には筋力が必要。 ブレーキは普通の減速時なら、強い力を必要としない。しかし本域で攻め込んでいる時は、強く蹴飛ばさなければならない。現代のクルマのように、ABSやトラクション・コントロールはない。

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